僕は君が

ときめきの用例採集

劇団☆新感線『髑髏城の七人 season月 上弦の月』(1/23LV)

劇団☆新感線『髑髏城の七人 season月 上弦の月』の1/23ソワレ公演ライブビューイング感想。上弦髑髏のネタバレだらけなのでご注意を。これまで書いてきた月髑髏関連の記事と上弦髑髏の感想はこちら。

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三度目の上弦髑髏。12/5、12/17以来なのでおよそ一ヶ月ぶり。叶うことなら一週間に一度は見たいよね、月髑髏……。今回も印象がガラっと変わっていて(特に福士捨之介)、LV前にいのうえさんの指摘が入ったのかな?月髑髏が始まる前は、ダブルチームだし上弦・下弦それぞれの違いで楽しめそうだなぁと予想していたけれど、ここまで変化があると上弦内での解釈変遷をあれこれ考えるだけでも盛り上がれる。
 
LVの何がいいって、大画面のスクリーン!クローズアップ!ドリンク飲める!風が吹きすさぶ関東荒野から帰らなくてすむ!画面固定なのでいっそ諦めがつく!あまりオペラグラスを利用しての観劇をしないので(オペラグラスの使い方が壊滅的に下手)、こうしてLVの機会があるのは本当にありがたい。メイクや繊細な演技をバッチリ拝める。花鳥風もLVを観てきたけれど、カメラワークの努力と試行錯誤が垣間見えて泣けてくる。この調子で修羅天魔もお願いします。もういっそ俯瞰でいいんじゃない?と思ってしまう瞬間も多々あれど、何とかしてタイチサオトメの人ならざる殺陣スピードについていこうとしたり、三浦蘭兵衛の壮絶な眼力をクローズアップしたり、福士捨之介の大画面に耐え得るキラキラ顔面にひたすら迫ったり、上弦髑髏マチネLV頑張ってくれてました!荒武者隊のに!じゅう!に!まんかい!に必死でついていってたのには笑った。構図も結構凝っているものがあって、霧丸ピンチのときの天魔王越しの蘭兵衛がすごく胸に刺さった……。おおおお、天魔王の背後で蘭兵衛立ち上がった~~~!というワクワク感。
LVのおかげで新たに気づいた小ネタも。大坂城絵図面ツイスターゲームで剣布が霧丸に「吐け」と連呼する場面、髑髏党の一人が刷毛(はけ)を持ってるのか~~~!まさかのダジャレ!意味深に刷毛がクローズアップされてからようやく気づいたよ!このダジャレ、最初からお遊びで入っていたのかな。ちなみに翌日の下弦LVでもチェックしたけれど、特にダジャレっぽくは言っていなかった。

LV会場で目立ったのはメモを取る人の多さ。何を書いてるんだろう、すごいなぁ。暗闇でメモを取るなんて器用なことできない。私なんてLV観劇後にスマホメモに残した内容、「自分と似た格好をさせるって何なの最高」の一言だった。ほぼほぼペアルックみたいな月髑髏二幕の天魔王と蘭兵衛が好きなんだなこいつ……って感じですね。


キャスト別感想。

福士蒼汰さん。捨之介。私が観ていない間に、福士捨之介だけ数年経ちました!?タイムマシン!?全体的にぐぐぐと貫禄が増して、漲る大人っぽさにたまげた。福士捨之介どうした!?と大画面に問い掛けたくなった。声も大分意識的に太く張っていた印象。二幕では若干がなっているような域にまで感じられて少し喉が心配。百人斬りの殺陣の手順が少し変わった気がしたけれど、一ヶ月ぶりに観たから目が慣れていないだけかな。今回は刀を落としていなくて一安心。
これまでのキラキラ捨之介から一転、随分と陰りを帯びた捨之介になった気がする。天魔王の変化については以前「転生」と感想に書いたけれど、この福士捨之介は地続きのイメージ。キラキラ捨之介が色々知って陰りを帯びました的な。飄々として軽さを(本人は)信条としているはずなのに重さを捨て切れていない様子があからさま。ウィンクしてる姿なんて完全にどこに出してもおかしくない月9なのに(大画面で見せてくれてありがとうありがとう)、いっそ二面性と言ってもいいほどに陰陽の魅せ方がずるい。え、福士捨之介の陰りカッコイイ……。今までも十分に「福士蒼汰さんはカッコイイ」と認識していたつもりだけど、まだまだ私は恐ろしさを実感できていなかったんだ。福士捨之介カッコイイわ!感情表現も以前に観たときより分かりやすくかつ大きく見せていたかも。事切れた蘭兵衛に涙まじりで話しかけてたのって下弦だけじゃなかったっけ。記憶に残っている福士捨之介はもう少し割り切っていた印象だったから、あ、蘭兵衛とのくだりでもう若干堕ちてる……とvs天魔王戦が心配になった。天魔王が落ちた後は「うああああ」とその場に座り込んで絶叫していて、天魔王を喪ったときに完全に糸が切れた雰囲気なのは同じかな。上弦の捨天蘭はワカドクロみたいに一並びな雰囲気を感じられて、捨之介は殿亡き後もそのまま肩を並べていたかったんだろう。青春続行。LVで観た福士捨之介には空洞の穴がぽっかり開いているようで妙にぞっとする。それでも、最後にぼろぼろの福士捨之介が霧丸を抱き締めたところではたしかな希望が感じられて、福士捨之介の自発的な行動として「霧丸を抱き締める」を選択したのが変化の顕れに思えた。
贋鉄斎とのくだりが完全なるお笑い要素になっていて嬉しすぎる!観ていない一ヶ月の間に、捨之介と贋鉄斎めっちゃ仲良くなってる~~~!花鳥風と観てきて、贋鉄斎訪問タイムは捨之介と贋鉄斎の悪ふざけを拝む時間と勝手に思ってしまっていたので正直、捨之介と贋鉄斎があまり絡まない上弦髑髏がほんのすこーし寂しかった。それなのに何か乳繰り合ってる~~~!何だこの悪ふざけ!世の女子のハートを奪いまくりの福士蒼汰さんが乳首つつかれて喘いでる姿を拝めるのは上弦髑髏だけ!皆、髑髏城に行こう!1/23ソワレはこんな感じ。
贋鉄斎、玄翁で捨之介の胸元をぐりぐり
捨之介「あっ…ん…(喘ぎ)」
贋鉄斎「これは当てられると快感を呼び起こす玄翁だ。……ってそんなわけあるか!お前はこっちに来なくていい!でもそうやってノってくれるお前が大好きだ!」
捨之介「俺も大好きだ!」
(中略)
贋鉄斎「お前ふざけるならもう帰れ!」
突然はしごを外しにかかる贋鉄斎に笑うしかない。お前はこっちに来なくていい!と言ってもらえる捨之介なんて福士さんぐらいでは???捨之介が去った後も「あいつ、後で怒られても俺は責任取らんぞ」と呟いていて最後まで面白すぎた。贋鉄斎とのやり取りで素で笑みをこぼしてしまう福士捨之介が完全に少女マンガだった。爽やかぁ……。少年マンガから一瞬にして少女マンガに惹き込める福士捨之介すごい……。

 


早乙女太一さん。天魔王。「人の心はこうやって掌握しましょう」講座を目の当たりにしているような天魔王だった。人の男らしさ全開。他人の心を掌握するという人の男のポテンシャルがフォーカスされていた。これまでに観た天魔王ともまた違ったアプローチだけど、それでも12/17天魔王と地続きかな?という印象もある。12/17天魔王って感じで、もはや日にちでバージョン名つけたい早乙女天魔王の変化っぷり。上弦髑髏初期の小物感はすっかり消え失せていて威圧感マシマシ。「森蘭丸」と呼びかけるときの笑みがぞっとするほど愉しげで、蘭兵衛を動揺させるのが愉快でたまらないんだろうと把握。これぞ人の男~~~!LVのおかげで早乙女天魔王のお顔を舐めるようにチェックできたのだけど、唇ぷるぷるだな~~~!最初の感想がこれってひどい。でも事実。唇両端にだけ若干色がついていて、アイシャドウも赤を基調に綺麗に入れられている。首元にまで痣?火傷痕?みたいなものがあることに初めて気がついた。手のケロイドは前から目にしていたので安土城での火傷痕かと勝手に想像していたけれど、鎧を奪いに来たときにもうすでに首元の目立つ痕はあるんだよなぁ。ケロイドといえば花天魔王を思い出す。あ、二幕序盤で左目の下に鮮やかに赤い傷跡がついたのだけど、蘭兵衛を殺しにかかるときには血が乾いたのか若干黒っぽくなっていて、ひぇ~~~早乙女天魔王さま細かい~~~と心の中で拍手した。そういう作り込みすき。
冒頭の鎧ダンサーズはチカチカしすぎていて、LV会場でポケモン現象起こるんじゃないかと危ぶんだ。ステアラで観るときはそこまで強烈な光と感じないんだけども。早乙女天魔王が指示棒片手に「ここは小田原城」と早口で言うと、お?ラップになる?と思いがちな鳥髑髏の亡霊。早乙女天魔王のマントと扇子さばきが最高に好きで、指示棒の操りっぷりも当然のごとく素晴らしい。棒状のものは全て完璧に扱える達人か何かなのかな???夢見酒、以前よりもガッツリと激しくなっているな~ここまでぶちゅっと接吻していたっけ~と思っていたら、霧丸ボコ殴りもさらに非道になっていた。フルボッコ。いやぁ、死ぬ死ぬ。霧丸死んじゃう。霧丸オチちゃった。俺がやろうと言う蘭兵衛のために、霧丸の頬をペチペチして目覚めさせる天魔王。あなたがボコボコにしたせいだよ!!!この場面はLVカメラワークの構図が最高すぎて、客席では拝めない景色を見せてもらえた。天魔王の背後で椅子の上にゆらりと立ち上がる蘭兵衛。こんなの滾るしかない。
今回の天魔王は序盤から違和感。この抑揚や芝居がかった話し方は何なんだろうとずっと考えていて、生駒を手にかけるときにようやく納得できた。人心の掌握か。生駒の母性本能をくすぐる言動を敢えて取ることで思い通りに操っている。「地図を書き直さねばならん」と甘えきっていたあのくだりも布石か。そういえば、「知る者は少ない方がいい」じゃなく「知る者は少なければ少ない方がいい」にセリフが変更?ここは自分の記憶違いかも。生駒の下半身(おなかじゃなくなっていた!)に顔を寄せて哀れぶった声を出している間も、天魔王の目は蘭兵衛と生駒の間を忙しなく動いていた。望み通り自害した生駒の慈愛の微笑みとは対照的に、狙い通り!と言わんばかりの邪悪な笑みをする天魔王。そんな笑み、夜神月ぐらいしかできないですわ~~~。ただ、策略通りのはずなのに少なからず沈んだ表情を一瞬見せていて、天魔王に少しの綻び①。「お前にいいことを教えてやろう」と蘭兵衛に語りかける声が恐ろしく優しい響きで、ああ今まさに蘭兵衛を再び篭絡しようとしてるんだ……と感じられた。蘭兵衛の心に揺さぶりをかけて掌の上でまた転がそうとしている気配。それなのに、「私には何も言わずに!」の辺りから瞬く間に天魔王の仮面が剥がれ始めて本音の吐露ターンへ突入。殿の最期について語っているうちに、蘭兵衛のことのみ言い残した殿への執着と蘭兵衛への嫉妬が噴出したのか。この激情が綻び②。その直後の捨之介たちの登場には頭を掻き毟って苛立ちを露わにしている。繕えない苛立ちが綻び③。前に観たときは蘭兵衛を斬り捨てた後に頭を押さえていた気がするんだよなぁ。こうした些細な綻びが積み重なったけれど、自らを庇った蘭兵衛によって天魔王としての矜持を立て直したように見えた。「光秀や貴様と同じになる!」という蘭兵衛の言葉が、天魔王を最後まで天魔王たらしめたのかもしれない。綻びによって緩んだ糸が蘭兵衛の覚悟で再び張り直された感じ。前回観たときとはまた印象が変わるな~~~。捨之介に鎧を剥がされた瞬間に両腕で上半身を隠す天魔王の姿に胸が苦しくなった。
カーテンコールでは基本的にキャスト陣のお顔は綺麗に戻るはずなのに、早乙女天魔王の左目元の傷はそのまま。蘭兵衛と二人揃った回転式カテコのときには相変わらず腕をぐるぐる回していて楽しそう。ダブルコール時には笑顔ですごく楽しそうに兵庫と喋りながら登場。それでもはけるときは誰よりも速い。スピーディー。LV用カメラなんて大して気にしないのが早乙女天魔王。

 


三浦翔平さん。無界屋蘭兵衛。大画面でも綺麗すぎる三浦蘭兵衛だけど、オラオラというかもはや苛烈。蘭兵衛は上弦・下弦でそれぞれ初登場場面のセリフが違っていて、「いい調子だな髑髏党、鬼の居ぬ間の乱暴狼藉か」とのたまう三浦蘭兵衛は姿を現した瞬間から殺意ゲージが振り切っている。オーラが違う。眼力で人を殺められそう。これまでも十分にオラオラしていたけれど、殺意と敵意の漲りっぷりが今まで観てきた中で最高到達地点かも。いや、こんなの絶対に無界の里で知らぬ顔の蘭兵衛を決め込めるはずないじゃん。絶対に髑髏城乗り込むじゃん。捨之介気づいて~~~。知らぬ顔の蘭兵衛とか無理すぎるお願い~~~。髑髏党に「現れやがったな、ぞろぞろと」と言うのも非常に好戦的。三浦蘭兵衛は今までの蘭兵衛で一番、「自分ならもっと上手くやれる」と心底思っていそうでたまらない。
無界の里では微かに柔らかな雰囲気にはなるけれど、それでも儚さなどはなく雄々しい印象。笑ったのは兵庫とのやり取りぐらい。「覚えてろよ蘭兵衛ちゃん」と調子に乗って平手打ちされた兵庫は即座に「蘭兵衛さん」と言い直していた。圧倒的な主従関係。三浦蘭兵衛は狸穴二郎衛門への態度も恐ろしく敵意剥き出しで、「無能な奴ほど数に頼る」の忌々しげな言い方と強烈な当てこすりに観客のこちらがひやひやしてしまう。一方で、下弦で感じた蘭兵衛と霧丸の共通点は上弦では特に引っ掛からず。「地獄に戻ることはない」と捨之介が霧丸を諭すときに、下弦では蘭兵衛も何かしら思うところがあるような素振りを見せるけれど、三浦蘭兵衛は無反応!強そうで何より!地獄に戻ってこそ、と思ってそうだもんな。三浦蘭兵衛には極楽太夫の言葉も一切届かないイメージだったけれど、無界の里を去る間際の表情を見るとそうでもない?ただ、ここで数珠を握りしめるっていうね。月髑髏では別に、あの数珠は殿の遺骨から作られたという設定は与えられていないけれどどうしても、ああここで数珠を握り締めちゃうのか蘭兵衛ぇぇぇと思ってしまう。三浦蘭兵衛はやっぱり殿ありきの存在すぎて胸が痛い。
最初からフルスロットルでこれから一体どうなるんだろうと休憩時間に思うほどだったけれど、三浦蘭兵衛がさらにエンジンを踏み込んできた二幕。やっぱり特に二幕がすき。椅子の上での哄笑が病みつきになる。天魔王に寝返ってからは麗しいお顔に若干の隈っぽいメイク。私が観る限り瞬きを一切していなくて瞳孔も開きっぱなし。お目めが元々大きいから迫力が凄まじい。「秀吉よりも先に潰すべき男がいる」のセリフでは忌々しさが迸っていて、発声の癖がすごいんじゃ~~~。一音一音に家康への殺意が込められている感じ。三浦蘭兵衛さま、世が世なら天下獲ってるわ……。「光秀や貴様と同じになる」と言うときに微かに笑ってみせるのがしんどくてしんどくて大好きだったけど、LV公演回では笑みがなかった……。見落としだったらどうしよう。泣ける。天魔王を庇っての最期、目を開いたままだとは初めて知った。捨之介が目を閉じさせるくだりがこれまでの上弦であったか記憶になくて、元からの演出か最近加わった演出か不明。自分の記憶力が憎い。そうして、スクリーンにドアップの三浦蘭兵衛の見開いた瞳から伝う涙。これはずるい。ライブビューイングありがとうございます!
カーテンコールのダブルコール時に、これ?それ?と福士さんと一緒にLV用カメラを探していた三浦さん。このときは朗らかな笑顔で、蘭兵衛とのギャップにヤられた。その後はLV用カメラの前で激しい動きをしていた須賀兵庫を何故かぶん投げていてやっぱり強い。すごく楽しげに投げてた。三浦さんのギャップ面白すぎる。

 


須賀健太さん。兵庫。須賀兵庫は今回も溌剌としている。スクリーンででかでかと兵庫の衣装を目にすると、結構缶バッジついてるんだなと新たな気づき。あの缶バッジは一体どういうコンセプトで衣装につくことになったんだろう。兵庫は軽快に舞台を動き回るので、そのスピードに振り落とされないようLV用カメラは頑張っていた。日替わりの退場ソングは無界屋顔見世ソング「今日がだめでも明日があるから~♪」で、そういうパターンもあるんだ?と新鮮。今回のLV公演を映像として(ゲキ×シネやDVD用に)残すなら、新感線のオリジナル楽曲の方がいいのか。「好きすぎて覚えた❤」と言い残して去っていく須賀兵庫の可愛さが臨界点突破。本当に語尾にハートついてた。一方の極楽太夫はクールな反応で笑った。くんろネタは「苦労はさせねえ」からの「ぺ」で(セリフ失念)、「ぺ?」「ぺ?」と捨之介と顔を見合わせて首を傾げた後、ぺぺぺのぺーで退場。須賀兵庫は上弦髑髏での一番の癒やし。平間霧丸が若干大人びている分、上弦メンバーで一番年若く見える(実年齢でもそうなのかな?)兵庫が可愛くてたまらない。兄貴分ながらも子分たちに盛り立てられていた兵庫が、無界の里襲撃時に「死んじゃいやだ」「兄貴が来たぞ」と子分たちに縋りつくシーンは当然泣きそうになる。兵庫こそ、無界の里襲撃後に面つきががらりと変わるんだよな。
カーテンコールではもはや恒例となった極楽太夫の衣装の裾持ち。捨之介や天魔王とも仲良さそうで、蘭兵衛には勢いよく投げられていた。完全に男子校のノリで微笑ましい。同じ男女比のはずの下弦髑髏では極楽太夫を中心にしてきゃっきゃしてるけどね!須賀兵庫はLVカメラへのアピールが激しすぎて、皆から小突かれていた。キュートの塊。

 

平間壮一さん。霧丸。少年と青年の狭間っぽい平間霧丸はクレバーな印象。元々聡い子なんだろうなと思わせられる。ようやく咀嚼できてきたので、沙霧から霧丸への改変について。そもそも沙霧が影武者であるおじいちゃんも置いて髑髏城から逃げることになったのは、絵図面と引き換えに家康にかくまってもらえという熊木衆みんなの思いから。家康は調子のいいやつだからテキトーにおべんちゃら言っとけば何とかなるというのがおじいちゃんのアドバイス。だから沙霧には、家康の元に向かうという明確な使命があった。でも霧丸にはなぜか背景説明のこうしたセリフが与えられていない。これは敢えての改変なんだろうなぁ。その結果霧丸は、一旦は逃げるしかなかったけれど態勢が整ったら仲間の敵討ちに絶対向かうぜボーイになっている。この状況、蘭兵衛にかなり似通ってるように最近感じられてきて(下弦髑髏の演出に思いきり影響を受けてる)、月髑髏での「霧丸」という存在の重要性に震えてる……。中盤ぐらいまでの霧丸には、蘭兵衛にも天魔王にもなり得そうな負の可能性がある。一人二役設定が消えて以降、沙霧のポジションがどんどん変わっていくなーとほんの少し残念に思っていたから、霧丸としてまた別の活路を見出してるのが嬉しい!
LVで霧丸の姿を追いかけてると、手を見つめているシーンが驚くほど多いことに気づく。捨之介と極楽太夫の言葉が血となり肉となっているように受け取れて、ああ霧丸はいい子だ……とすっかり保護者目線。無界の里で捨之介に諭されたとき、クレバーっぽい平間霧丸の方が泣いちゃうっていうのがまた滾る。ふんだ!って感じの反応だった松岡霧丸との違いが面白い。狸穴と初めて会ったときに髪の毛を触られたりしてわちゃわちゃしていた霧丸が、最後の最後で見事に啖呵を切るのが本当に最高。「なのに、どうして」と言った後若干ためて、もう一度「なのに、どうして」と言ったところで泣けた。大事なことだから二回言ったんだね、うんうん。
正直、月髑髏の衣装はどれもあまり好みではなくて(シンプルな方が粋というただの好みの違い)、特に霧丸のあのダメージ加工ジーンズ生地のトップスに激しくツッコミたい。もう少しスマートな衣装じゃダメだったんでしょうか、新感線衣装班さん~~~。今までの沙霧衣装は可愛かったのに~~~!袖口のフリンジの量とてつもない。くすぐったそう。タンクトップみたいなデザインだから袖口から胸板が見えてエロい……と思ってしまった私は多分もう何も言っちゃいけない。


高田聖子さん。極楽太夫。LVのスクリーンで観てもやっぱり手足の動きが滑らかで、たおやかな太夫。兵庫をあしらうときの「ていっ」の手つきがまさに達人。さすがは聖子さん。上弦では、捨之介について蘭兵衛に尋ねる「知り合いかい?」が深刻なトーン。下弦でも問い掛けるときはほんの少し気遣わしげだけど、「こんないい男が~」と笑いに引っ張る。それに比べて聖子太夫は、明らかに心配そうな表情を崩してない。蘭兵衛の過去を知る存在、ひいては昔を思い出させる存在への警戒心なのかな。出逢った頃の蘭兵衛に戻ってしまうことを危惧している太夫。
無界の里番頭がwithBの動作をするのはもはや恒例。前に観たときよりさらにお遊びが入っていて、上弦の番頭たちは癖が強くて笑ってしまう。


そろそろ終わりも見え始めてきた月髑髏。上弦・下弦ともにローチケでまだゲットできる日もあるので興味がある方はぜひ。ちなみに、東京では2月に、ゲキ×シネで過去ドクロをいっぱい上映~~~!個人的に推してるアオドクロも2/15(立川)&2/17(お台場)に上映されます。ほんと観て……捨之介が粋でかっこいいから観て……。「人間身だしなみを忘れちゃおしめえよ」で絶対に沸くはずだから観てください……。ゲキ×シネスケジュールはこちら。

ゲキ×シネ - 「演劇×映像」の新感覚エンターテインメント

 

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