僕は君が

ときめきの用例採集

舞台『モブサイコ100』

舞台『モブサイコ100』を観てきたのでネタバレあり感想を。あれも書こうこれも書こうと思ってるうちに一万字になったので、一言で言えば、最高。

観たのは1/9ソワレ、1/11ソワレ、1/14マチネ。原作が好きだからとりあえず観てみるか~と軽い気持ちで1/9のチケットだけ確保していたはずなのに、あまりにも好きで買い足した。軽率に。布教するために、まだ発売中だったローチケで友人用に数枚買ったけれど、全部リピチケで買えばよかったかもと今さら後悔。2.5舞台ってリピーター向けの福利厚生が手厚い。

場所は銀河劇場。劇場エントランス付近のロビーで物販が行われていて、あ、ここ!?と初日は驚いた。前に銀河劇場に来たときは劇場内でパンフレットなどが販売されていたので、今回はどこで物販してるんだろう?とはじめはさまよっていた。グッズが販売されている隣ではDVD・ブルーレイの予約申し込みコーナーもあり。ここで予約したら5月に開催されるイベント(?)に参加できるらしい。え、全員???すごいな! 

数字が100になったとき…少年の身に何かが起こる!!!!

影山茂夫、通称“モブ”
恋や人生に悩むどこにでもいる中二男子・・・
だが、彼は特別な力を持っていた!!

それは・・・超能力!!

そんな彼のもとに集まる様々な人々
インチキ霊能力者、肉体改造部、新興宗教不良番長・・・
彼らとの出会いがモブの日常を変えていく!!

WEBコミック界最強の漫画家ONEが描く
超能力少年の笑いと涙と驚きと、闘いの日々!!

衝撃のサイキック青春グラフティ、ここに開幕!!

 

舞台『モブサイコ100』2018年1月 天王洲 銀河劇場上演

 

 

舞台は休憩なしで2時間10分。開演前にはモブくん、終演後にはエクボのアナウンスあり。モブくんの方は師匠の指示で注意事項を読み上げてる設定で実にテキトー感のあるアナウンス。グッズ売り上げの一部は師匠に入ります、とか。「師匠曰く」と何度も繰り返し言っていて微笑ましい。エクボはいい声で、気をつけて帰れよ的なアナウンス。最後には「体乗っ取らせてくれねえか?」と言っていて、最後の瞬間までモブサイコ100の世界観に浸れた。このアナウンスも映像に収録されてるといいな。
ステージそのものに緩やかな傾斜がついていて、ナレーションや映像を映し出すモニターがいくつかあり。あとは、霊とか相談所の場面のときにテーブルや椅子が出てくるぐらいで大規模なセットは特になし。師匠は大きなブロック(?)の上に寝転んだり佇んだりでの登場多め。この演出や頭上のモニターも関係して、普段観る舞台よりも心持ち目線が上だった気がする。
9日以外はプレミアムシートだったのでパンフレットとマスクつき。同行者分も持っているのでパンフレット数冊が手元に。これ、どうしようかな……。パンフレットだけほしいファンの方でもいれば譲れるんだけど。ちなみに、特典のマスクにはどのタイミングで着けるかの指示付き。これであなたも(笑)信者になれる!

ストーリーとしては原作1~3巻までのエピソード、7巻の女子高潜入もあり。霊とか相談所の除霊のお仕事、脳感電波部&肉体改造部、女子高潜入、(笑)教、花沢編までが終わったと思ったら、「アレは兄さんじゃなかった……」の律の意味深すぎる一言で暗転。こんなの舞台続編を期待するっきゃないどう考えても!むしろ、続編の見込みがないままにこの終わり方なら泣けてくる。この終わり方は原作未読派に若干優しくない締めくくりに思えてそこだけもったいなぁと。2.5舞台のメイン客層は原作ファンだろうけど、キャスト陣やストーリーに惹かれて観に来る方も絶対いるはずだし(私の場合生執事がそのパターン)、両方が違和感なく楽しめる舞台とは……とアレコレ考えてしまった。生執事とモブサイコで珍しく立て続けに2.5舞台を観ていた影響かもしれない。まあ、原作ファンとしては律のあの一言で暗転、ってかなり滾ったんですけどね!暗闇の中、これは絶対に続編フラグ~~~と熱狂した!
原作とは違う流れで挿入されたエピソードだけど、女子高潜入には笑い転げた。原作そのままに師匠はポニーテールで無駄にミニスカだし、モブくんは三つ編みで膝丈スカート。師匠の女装はすさまじく、ミニスカから潔くさらしてる両足にマジックペンで雑にすね毛が書かれていて、こんなの面白くないはずがない。何度観ても笑えた。モブ君がJKにスカートめくられてる一方で、師匠は自らスカートをめくり上げて思い切りパンツを披露していて、見せパンなの?何なの?白のフリルだった、はず。

今回の舞台、演出がすごくすごくモブサイコの世界観に合っていた。最高。あ~~~これはモブサイコだ~~~と問答無用で納得させられるあの雰囲気。舞台続編があるならキャストだけじゃなく絶対にスタッフ陣も続投してほしい。観劇後にキャストをぐぐることはよくあるけれど今回真っ先に演出家の方を調べた。脚本・演出、川尻恵太さん。エレ片構成作家だそうで、心底納得。ちょっとコントっぽいところがたしかにあった。舞台では小ネタを積み重ねてコミカルなシーンを多めにする一方で花沢編はシリアスに仕上げていて、前半・後半の雰囲気が全く違っていて飽きない。
それぞれのキャラクターも恐ろしいほどに立っていて、信者1や聖ハイソのJKギャル二人が特にすごかった。パネェ。セリフ自体はあまり原作から逸脱していないのにキャラ立ちの凄まじさよ……!観劇初日には信者1のセリフをろくに聞き取れなかったのに、14日前楽のときにはもう大体解読できていたのが自分でも面白すぎる。信者1にすっかり馴らされてる。聖ハイソJKのテンションの高さは可愛くて、「頼りなくなくなくなくない?」とか声に出して言いたい日本語すぎる。日替わりネタでの「すしざんまい」のくだりには爆笑した。その他では、原作でもナレーションがツッコミや状況説明の重要な役割を果たしているので、ナレーションの文字をモニターにばばんと映す演出も好き。敢えてツボミちゃんをキャストとしては登場させずにシルエットだけに留めたのも潔かった。あれでむしろ、ツボミちゃんの特別性とモブくんの中での絶対的ポジションというのが確立されたというか。

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上は、舞台のPV。馬場師匠のPVでの騒がしい動きを見てくれ~~~。この映像は床に寝そべって頭上から撮影したそうな。キャスト陣が舞台で踊るOPもEDもモブサイコの世界観に合いすぎていて、早くもう一度映像で見たい……。映像発売、5月って嘘でしょ……。遠い、遠すぎる。OPは「Call out」、EDは「Eve」。どちらも好きになったので、収録されている夜の本気ダンスのアルバムをあっさり買った。何事も軽率に。OPはモブくん以外がダンスしていて、師匠の激しい動きや律のスタイリッシュな振りなど見るポイントが多くて目が足りない〜〜〜。EDでは師匠とモブくんが電話をする仕草でアイコンタクトするのが、モブサイコ当初の二人の関係性を示していてよかった。で、最後にはモブくんが手を掲げて超能力でキャスト陣を集合させる。そのままキャスト挨拶に進むのだけど、大体皆好き放題に隣の相手にタックルなどしつつ集合していて可愛かった。舞台モブサイコのキャスト陣、本当に仲良さそうにわちゃわちゃしていて癒やされる。そして、ED「Eve」の歌詞を改めて目にすると、この辺りに影山兄弟みを感じてツライ。オタクはこうやってすぐにイメージソング考えがち……。

全て捧げれば
神様に会える 会える の

 

Eve - 夜の本気ダンス - 歌詞 : 歌ネット 

 

キャスト別感想。
伊藤節生さん。影山茂夫。奇跡の26歳。学ラン似合いすぎでは???伊藤さんはアニメでもモブ役をされていたのもあって、舞台でも違和感がなかった。やっぱり声の演技が魅力的で、ツボミちゃんとの過去回想に入った瞬間、モブくんの声が一気にキラキラする。ツボミちゃんのためにぬいぐるみを持ち上げたときの「見てて」の声のきらめき!律と話すときの声音も優しくていいお兄ちゃんすぎる。カーテンコールのキャスト挨拶で律を指名するときも「じゃあ、律~~~」と非常にほんわかした雰囲気だった。一方で、100%に到達したときの対エクボ戦での声は恐ろしくかっこいい。一気に鋭さが増す。会話する相手に合わせて声音が的確に変えられていた印象。モブというキャラクターの性格・原作序盤のストーリーというのもあって、自発的に行動を起こすことは少ないけれど、その分細々とした動きが可愛かった。トメちゃんの一人ミュージカルのときに音楽に合わせて体を揺らしていたり、肉体改造部が動いた際の地面の揺れで小さくジャンプしていたり。ああ、せつおモブくんでぜひとも今後のストーリーも拝みたいなぁ。
カーテンコールでのキャスト挨拶を振るのは伊藤さんのお仕事で、1/11ソワレでは「インタ……あ、コメントを」と若干噛んでいて、その結果インタビュアーとして伊藤さんも前に出ることに。どう収めるのかなとニヤニヤしていたら、「では現場にお返しします!」と伊藤さんが言って通常のキャスト挨拶に戻った。なるほど、現場に返すとは。トリプルコールでは「せつおの一人語りコーナー」なるものがあって、このコーナーの癒やし効果が半端ない。モブサイコのカーテンコールのゆる~い雰囲気と、伊藤さんの初々しさの相乗効果で、何かもう舞台上からマイナスイオンでも溢れてるでしょこれと思う始末。伊藤さん一人で登場した後何をするかはその日の気分(?)で、私が観たときには舞台への意気込みを語ったり体育座りでまったりしたりテルのネクタイ剣をSEつきで振り回したり。


河原田巧也さん。花沢輝気。今回の舞台で一番気持ちのアップダウンが激しかったであろうテル。高スペックイケメンとして裏番を務めていた初期テルの鬱屈したコンプレックスが惜しみなく曝け出されていた。スマートなイケメンとして舞台センターに位置していたテルが最後には落ち武者になって、自分なんて凡人なんだと痛感して吐き出した一言にはたまらなくなる。原作のように全裸ではないとはいえ、ブリーフの落ち武者姿までやり切ってもらえるとは観劇前には正直予想していなかった。実際にダンシング戦法を目の当たりすると、たしかにただの変な動きで笑ってしまう。このシーンの河原田さんの運動量とてつもなさそう。不良や肉体改造部のときは相手がテルを取り囲むという構図だったのと対照的に、モブvsテルではモブを中心としてその周囲をテルはダンシング戦法で動き回らざるを得なくなってる。この移り変わる構図がテルの崩壊していくアイデンティティーを表現しているようで、初期テルツライ。でも、ただの暴力に訴えてしまうほど追い込まれて劣等感も暴かれて惨めな姿を曝け出したからこそモブの理解者になり得る未来があるので、テルの変化を見るという意味でも続編はよ。頭頂部150%見たい~~~。
11日カーテンコールでのトークが淀みなさすぎる上にいいことを語っていて、河原田さん自身もすごくちゃんとされてる……と激しく拍手した。初詣でのおみくじのくだりからモブサイコに繋げるという綺麗な筋道。その前に、インタビュアー伊藤さんと盛り上がってる姿も可愛かった。


松本岳さん。影山律。キャスト陣の中では比較的出番が少なめだった律。絡んだ相手はモブくんとエクボと米里ちゃんぐらい。ただ、再現度が凄まじくて、原作通りの髪型&髪の微妙な色合いが具現化されていたのでOPで律を見た瞬間から滾った。お顔も麗しい。これはモテる律だ。エクボとの対面シーンは若干日替わり。見えない振りをしなければいけないのをいいことに、エクボにたいそうイジられていた。登場シーンは少なめではあるものの超能力(兄)への複雑な憧れを印象付けるセリフが多くて、これで続編がなかったら本当に泣ける。
カーテンコールでは毎回、続編への熱意が凄まじくて影山弟らしさに溢れていた。11日カーテンコールでは初っ端から「行くぜお兄ちゃん!」とフルスロットル。律「皆さんの声次第では続編があるかもしれないので……、律最高とSNSでお願いします」→モブ「律~。影山兄弟最高、で(にこにこ)」→律「影山兄弟最高で!(にこにこ)」というくだりがあって、その結果「影山兄弟最高」がトレンドに急浮上する事態に。影山兄弟の力恐るべし。14日前楽カーテンコールでも、「続編があったらリツサイコになるぐらいなので」といった感じのことをお話されていて、ここまで言われるとなおさら続編を期待してしまう。ダイレクトマーケティング最高。師匠役の馬場良馬さんと仲良しなのかな?はけていくときに二人でいつもわちゃわちゃしていた。カーテンコールでいいこと言っていた(はずの)馬場さんに「うさんくさい」とツッコミを入れていたのも面白すぎた。


星乃勇太さん。徳川光。枝野。(笑)信者1。一人で三役!正直、徳川=信者1って最初は全く気づかなかった。徳川だけでもアクが強かったのに、信者1の癖も圧倒的にすごい。威圧感たっぷりの徳川副会長の動きはどことなく蛇っぽさがあった。顔だけ客席に向けた静止ポーズなんて、原作でもアニメでも全くああいう描写はされていないのに徳川らしさに溢れていて、どうすればあんなポージング思いつくんだろう。キャラ立ちが半端ないし、原作で「徳川光」というキャラクターを知っている私にも違和感がなかった。解釈違いが起こらないってしあわせ。脳感電波部トメちゃんとのやり取りはどちらも可愛い。滑舌が悪すぎる信者1には登場シーンから度肝を抜かれて、本当に何を言ってるのか謎!聞き取れないよ!それなのに14日にはもう聞き取れる耳になっていた不思議。信者1の勧誘「モテますよ?」(実際には「もぅってぃまぁすよ」みたいな感じ)→モブくん「行きます(即答)」のくだりと二人お揃いのポーズが面白すぎたので、このシーンのブロマイドがほしいぐらいだった。カーテンコールで星乃さんが指名される回を観てないのが残念。どの役も独特すぎたので、素の星乃さんが喋るところを一度拝みたかった。


田上真里奈さん。暗田トメ。『艶漢』の六口役で先月観たばかりなので、もう違う舞台に!?とびっくり。トメちゃん可愛い。腹チラもある。脳感電波部メンバーとの気だるい喋りも、入部させるために張り切ってぶりっ子したときの喋りも、どちらもトメちゃんっぽい。ぶりっ子をやり切るときのテンションの振り切れっぷりが半端ない。霊幻師匠とトメちゃんが電話越しに言い合う場面では、もはや電話なんてお構いなしに師匠の胸に頭を押しつける姿に笑った。おまけに、モブくんの携帯を床に放り投げる容赦のなさ。これぞトメちゃん。夢を高らかに歌い上げる一人ミュージカルシーンには拍手したくなったし、それでも無関心なモブくんへの「歌ったんだぞこっちは」の言い方もすごく好き。このシーンで背後に控える脳感電波部メンバーのやり取りも楽しくて、雉子林がリズムに合わせて体を揺らしたりモブくんまでゆらゆらしていることに気づいた犬川がマジかよって表情をしたり、目が足りない~~~。脳感電波部はいついかなるときもこの舞台での癒やし。ED「Eve」が流れ始めて、トメちゃんを先頭にして仲良く出てくる脳感電波部+徳川副会長もよかった。
脳感電波部の日替わりネタで一番覚えてるのは14日前楽。トメ「誕生日なのにお父さんが帰ってこない。ブルーだわ」→雉子林「うちなんて残業代出ないらしいぞ、ブラックだ」→猿田「二人とも色があるだけいいじゃないですか。うちなんて無職(無色)ですよ」。何この落語のようなオチ!笑う!若干、お~~~と感心した声が客席からも漏れていた。脳感電波部の日替わりネタ、映像に全部収録してほしい。このネタって誰が考えてるんだろう。


末永みゆさん。米里イチ。米里ちゃん可愛い。セーラー服米里ちゃんの腹チラ、腰細い!!!米里ちゃんも比較的出番が少なめ。絡むのはモブくん、律、エクボたち。抜け目ないはずの米里ちゃんが空回りしている感じがキュートの極み。舞台では独特のポージングも披露していて、片足立ち大変そうだなと凝視してしまった。「すっぽかすなんてやるじゃない」のときのポーズが一番米里ちゃんっぽくて好き。9日カーテンコールでは末永さんが挨拶されていたけれど結構控えめだった。男性陣はかなり自由だというのに!(特に師匠と律)


郷本直也さん。郷田武蔵。あの威圧感で中学生設定という恐ろしさ。かつぎ屋武蔵。Twitterやブログで、武蔵にかつがれている各キャスト陣の写真を漁ってしまった。両肩に影山兄弟をかつげるってとてつもないパワー!カーテンコールではけるときにモブくんを軽々かついで去っていくあの演出、初見のときにはびっくりした。ひょいって感じのあの流れるような動き!二人の体格差も尋常じゃない。肉体改造部が黒酢中生徒(制服も破かれているボロボロの人形)を力に任せて振り回す場面、これぞ「ちぎっては投げ」だ……と圧倒された。言葉の意味を視覚的に理解。肉体改造部も脳感電波部と同じく癒やしで、ストレッチや10ムキムキなど色々していた。テルに敗北した武蔵がモブを庇う体勢で力尽きる直前、「お前だけは俺が守る」と14日は口にしていて、あの辺りのセリフはもしかすると日替わりだったのかも。それ以前は言葉の途中で倒れていた気がするんだけどもはや記憶が曖昧。9日カーテンコールでは観客も一緒にムキムキをした。


なだぎ武さん。エクボ。まず、あのなだぎさんがエクボ役なんて、かなり興味をそそるキャスティングすぎた。モブサイコ舞台のキャスティングはどれもこれも最高。今まであまり意識していなかったけれどなだぎさんって声がとてつもなくいい……!艶めいた声!しかもアニメエクボの大塚さんに若干寄せてる?公演後のエクボアナウンスでも、皆最後まで聞き入ってた。エクボって初登場以降あれこれ姿を変えるからどういう風に演出するのかなーと気になっていたんだけど、アナログ・デジタルの合わせ技で面白かった。教祖エクボ(なだぎさんそのまま)→フルパワーエクボ(映像)→霊体(棒に吊るされたぬいぐるみ)→霊体(全身黒タイツ姿のなだぎさんが頭にエクボの着ぐるみ?被り物?をして両手は自ら操る仕様)→霊体(テル戦のときだけ全身緑タイツ姿)という変遷。多分。ぬいぐるみエクボのときはモブくんに壁に叩きつけられ、最終的には宙に放り投げられるという容赦のなさ。エクボとモブくんのやり取りも愉快で、憑依させてくれと頼み込むエクボが「一回でいいからヤらせてくれよ~」と縋りついていて、モブくんが「言い方がイヤだよ」と至極当然の断り方をしていた。たしかに言い方がアレ。
モブくんとエクボの二人には、モブくんが靴箱の偽ラブレターを見つけたときの日替わりネタがある。ここのくだり、毎回どれも面白かった。なだぎさんのアドリブ力が強いんだろうなー、伊藤さんも毎回ラブレターで顔を隠して笑いを噛み殺してた。私が観た公演の日替わりネタはこんな感じ。一部記憶が混ざってるかも。

▼9日ソワレ
モブ「あ、水道料金の請求書だ」
エクボ「何でそんなもんがあるんだよ」
モブ「師匠が払い忘れたのかも……」

▼11日ソワレ
モブ「あ、夜の本気ダンスさんのアルバムだ!」
エクボ「いや薄くね?アルバム入ってるにしちゃ(封筒)薄すぎるだろ!」

▼14日マチネ
モブ「あ、トレーディングブロマイドだ」
エクボ「何でこんなとこに入ってるんだよ!で、誰だよ」
モブ「律がいいなぁ。……あ、エクボだ(落胆)」
エクボ「おい!俺様だぞ!?お前ちゃんと部屋に飾れよ!?」


馬場良馬さん。霊幻新隆。ブリミュの藍染役で観たことがある馬場さん。原作のキャラクターへ雰囲気から寄せていくのがものすごく巧みな方だなぁと藍染のときにも感じたけれど、今回の師匠も凄まじいまでによかった~~~!舞台モブサイコ観劇の決め手となったのは馬場さん演じる師匠のあの気だるげな姿なので、ああ間違ってなかった!「霊幻新隆」って多分1,2を争うぐらいに人気のあるキャラクターで、アニメによって素晴らしい声帯も手に入れていて、舞台化で最もハードルが高そうと思ったけれど、馬場良馬さんは想像の遥か上を行っていた。あんなの平伏すしかない。実際に観てみると予想以上に動きが騒がしくて(褒めてる)、どちらかと言うとアニメ寄りな師匠?原作の師匠は淡々と淀みなく嘘を吐くイメージが私の中であるからかも。その点、馬場師匠は結構テンション高めで動きもセリフも無駄に騒がしい(褒めてる)。でもそこに違和感がなくて、面白い。モブくんへのセリフの中で「思春期だねぇ~モブくん」と「帰宅部の速さを見せつけてやれ」が無性に好き。そういう言い方なんだーと新鮮だった。
とにもかくにも、馬場師匠はうさんくさい!(褒めてる)ピンクのネクタイが似合うアラサー男性最高。ミニスカ女装が似合うアラサー男性も最高。つまり、馬場良馬さんは最高オブ最高。藍染のときは和装だったのであまり意識していなかったけれど、馬場さんって圧倒的にスタイルがいい……!スーツが様になっている師匠だ……!師匠がカッコイイ!それでいて皺くちゃの千円札を数えるのが師匠らしさに溢れていた。万札じゃなくて千円札という庶民感覚。ほんとにもう、馬場師匠は細々としたところでも安定して面白くてずるい。こんなの笑うわって場面が多すぎる。ワンクリック詐欺の説明時のポーズが恋ダンスとか、依頼人の股尻を情け無用で攻撃するとか、女子高潜入を咎められたときの「ちょっと」と言いながら足をとんとんさせる姿とか、女装姿で首根っこを掴まれたままゲッツポーズ(?)でモブに「行け」と指示するとか、お尻を掻いて自らスカートの中のパンツを見せるとか。逐一語りたくなる。そうやってふざけつつもモブが深刻なときには的確で親身なアドバイスをしていて、モブの回想の中でも師匠は指針たる存在だった。ああ、せつおモブくんと馬場師匠で原作8~9巻の内容を観たいなぁ。9巻の師弟エピソード大好きすぎるんだ。
14日前楽カーテンコールで指名された馬場師匠。「私事ですが」と言い始めたから、お?馬場さんもしかして結婚?と早合点してしまった。妹さんがこの日に結婚式だそうで、おめでたい!
師匠「本日妹の結婚式でして参列できないのは残念なんですが、役者としてはこうしてお客様と過ごせるのは役者冥利に尽きます」
律「うさんくさいw」
師匠「今好感度上げてるからw!それで、ライスシャワーならぬソルトスプラッシュをぜひ……。あ、ソルトスプラッシュは右手で。揉めてもよくないので隣の人に当たらないようにね、お願いします。それでは、ソルトーーー!」
観客「スプラッシュ!」
みたいな感じで最後に全員でソルトスプラッシュをしたのが楽しすぎた。隣の人と揉めないように気遣いまでしてくれるフォロー万全馬場師匠。それにしても、いいこと言っているはずなのにうさんくさいと言われる姿にはお腹が痛くなるぐらい笑った。本当に妙にうさんくさかったので律のツッコミには同意しかない。ソルトスプラッシュの後には、「じゃあ妹さんのために一曲。はっかったのしおっ!」というエクボのボケによって、「これ一見伯方の塩なんですけど、はかたび(?)の塩なんですよ。スタッフさんの手づくり」というトリビアが師匠によって披露された。客席に向けて袋も振ってもらえたけれど漢字はよく見えなかった。塩の袋まで手作りとは芸が細かい。


観に行く度に座席が埋まっていってて、ただのファンとしても嬉しかった。この勢いで舞台続編に向かってほしい。続編ってどうすれば実現するんだろう。行ける限りでチケット獲得、数人に布教してチケット獲得、DVD購入申し込み、アンケート回答、……あとは何をすればいいんでしょうか。グッズにあまり興味がないオタクだから、ブロマイドを数枚購入したのも自分としてはレアなんだけど、やっぱり物販の売り上げが重要なのかな。今までハマってきた舞台って、再演が約束されている&(キャスト的にor舞台関係者の体調的になどで)再演は絶対に見込めないの激しい二極化だったので、続編を匂わせられているこういう場合、どう頑張れば結実するのかが分からない。律のダイレクトマーケティングは最高なんだけど、どれぐらいのラインに達せばOKなのかも教えてほしいよ~~~。DVD発売したらまた布教しよう、そうしよう。

 

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