僕は君が

ときめきの用例採集

『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』 1/2

ハイローシリーズ最終章『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』の感想。"超"完成披露試写会に2回行って、公開後も観に行ってきたので(パンフレットがほしかった)ネタバレしかない。ネタバレまみれ。ちなみに、ザム1、2の感想はこちら。ドラマも観たのでLDHカテゴリーに感想記事格納済み。いつの間にかできてたLDHカテゴリー。ハマリっぷりが恐ろしい。

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ストーリーとしては、"超"完成披露試写会で「重厚な人間ドラマを描いた」と脚本の平沼さんがおっしゃっていた通り、ハイローらしからぬシリアスな人間模様。アクションはザム1やザム2のような視覚的ド派手さよりも、狭い密室空間での肉弾戦が多かった。中盤辺りまでは画面も薄暗くて、この辺りは前作タイトルが「END OF SKY」であるように、SWORD(特に山王)には空が与えられてないってことなのかなーと勝手に解釈。喜んで深読みばかりするヲタク。一方の九龍グループは青空の下、ビル屋上でゴルフなんてやっていて悪役の極み。屋上からゴルフボール降ってくるなんてどんな世紀末。
ハイロー最終作ということで、仲違いした山王連合会はどうなるの?雨宮末っ子は無事なの?スモーキー死なないよね?九龍は潰せるの?などザム2で散りばめた疑問にはまあそれなりに答えが用意されていた。それなりに。個人的に一番の疑問は、このご時勢にヱヴァのように第九を流したあの予告編で、メインターゲットの10代に響いたのか。もしかしてハイローのメインターゲットってヲタクなの???私はヲタクなので、うわ~~~ヱヴァっぽい~~~と喜んで予告編をリピート再生してたけどな!

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正直、映画として好きなのは、2>>>>3>=1で圧倒的に2。ド派手なアクションに惹かれるというもはや好みの問題。カメラワークも音楽の挿入タイミングも喧嘩のスタイルも全て2の方が好き。ハイローでよく使っているあのカメラワークって臨場感は増すけれど、3の主な舞台である狭くて暗めの空間ではどうなってるのか見づらくて何度か困ってしまった。おまけに、コブラ捜索のために5人が走るあのシーン、何だあれ!?違和感が凄まじい。ハイローにあるまじきダサいカメラワーク。あれでちょっと、あ、今作の出来はあんまりかも……と正直身構えてしまったぐらいに受け付けない。ハイローに対しては映像やキャラクターの作り込みへの期待値が高いので、こんな映像にOK出してほしくなかった~~~。

もう一つ合わなかった点として、メッセージ性の強さ。悪い言い方をすれば少々説教臭い。特に、ネットで叩いてる奴らより云々の村山くん発言はあまりにも突拍子なさ過ぎて、はい???って戸惑った。ハイロー世界でネット使うのなんて、情報屋ノボルとハッカー古野だけじゃないですか!!!いきなりネットでの叩きなんて言われても!!!シリーズ最終作ということでターゲット層だろう10代の若者へのメッセージ性を強くするのはアリだと思うけれど、状況にそぐわなさすぎる挿入という印象で、どうしても違和感が拭いきれなかった。映画を楽しんでいるはずが、ハイロー製作陣(つまりはHIROさん)の姿がチラチラ出てきちゃったなぁと。ラブ、ドリーム、ハピネスに染まりきれなかった自分が悪いのか。

ここまで残念な点を書き連ねておいてアレだけど、舞台挨拶でキャスト陣のコメントなどを聞いて三年分の重みを感じていたので(特に久保監督の涙!)、ハイロー集大成としてのザム3は素敵だったとは思う。エンドロールがエモイ。ドラマからリアルタイムで追っかけてるとカタルシスが絶大だろうな~と。まあ、思い入れが強い分、登場しないキャラクターに思いを馳せてしまうという副作用はありそうだけど。今年7月にザム1でハマった初心者の私でさえ、轟くんとシオンが登場しないことが結構なボディブロー……。この二人は登場させてほしかった。あ、広げに広げた風呂敷を全く畳みきれていないという点については気にしてない。ハイローが綺麗に風呂敷を畳めるなんていつから錯覚していた……?最終作ってフレーズも一切信用していなくて、どの部分だけ解決するんだろうとある意味低すぎる期待値の状態で観たので、結構解決されたな~~~とむしろ感心した。ハイローへの期待値は本当に高低差がありすぎる。これぞ本当のハイアンドロー。

 

ザム3では、ハイロー初めての人にも一応分かりやすいようにか、拷問に遭うコブラ→暗転→九劉グループの紹介(キャッチコピーつき)→SWORDの紹介(過去映像)→ザム2ラスト10分ほどの映像→本編という流れ。ただ、「一応」とつけている通り、ドラマseason1から全編観ていることを前提にしてストーリーを進めているので、ザム3で初めてハイローに触れるのはオススメしないというのが正直なところ。初心者を歓迎しているのか門前払いなのかいまいち掴めないザム3。冒頭でも、ザム2の九龍との絡みのみをそのまま流しているので、呆気なくSWORDメンバー逃げてるじゃん!と初めて観る人に誤解されていないか心配。冒頭でビビッて逃げてるのはザム2での敵・DOUBTちゃん一味です。やっぱりハイローという麻薬を浴びる初手としては、ザム1かザム2がよいと思う。ドラマにしかほぼ登場しない人物の名前がザム3では出てくるし、ザム3での重要人物スモーキーの活躍もドラマでは拝めるので、映画(ザム1、ザム2)の後にドラマも履修しておいた方がベター。それによって、ザム3でのエモさが一気にぶち上がるので!

匂わせ続けていた無名街の裏事情が明かされ、SWORD地区に隠されていた背景も突然説明されるザム3。いきなりの公害。そうして、九龍壊滅ミッションのために必要なもの・人を逐一提示してくれる親切スタイル。そうしないと九十九さんたちがついてこれないからかな!まあ、九十九さんは琥珀さんにただただ着いていくだけなので、詳細を理解することを端から放棄している感がある。まずは西郷から与えられるミッション、次に改めて琥珀さんから指示されるミッション。借り物競争を思い出した。というか、西郷!本編で誰もあまり褒めてくれなかったけど、かなり決死の覚悟で頑張ってるよね!?背後からジェシーに刺されるぐらいありえると思って戦々恐々してたよ!前作感想で西郷のこと書いていたけど、自分も見事に信じていなくて笑える。

西郷が実は警察の汚職関係を調べるために潜入している公安刑事の可能性ってないかな~~~ないか~~~。

ロケ地で特に気になったのは、明らかにテレコムセンターだった無名街爆破セレモニー会場。突如として現実とハイローがリンクした瞬間。黒崎の兄貴がテレコムセンターに!?最近ではデスノ映画のミサミサ絡みのシーンもテレコムセンターだったし、撮影によく使われる場所なのか。窪田くんのUNOのCM撮影のロケ地でもあるので空港のイメージは何となくあったけれど、まさかの爆破セレモニー会場とは。あ、爆破セレモニー関連の演出はハイローの馬鹿馬鹿しさが凝縮されていて、ツッコミどころが多すぎて渋滞する!

今後の願望としては、ハイローのスピンオフ小説企画!ありとあらゆるメディアミックス展開を成し遂げているハイローだけど小説はまだだ!ドラマや映画の内容をそのままノベライズにしてほしいわけじゃなく、ジャンプ漫画でよくある感じのスピンオフ小説を読んでみたい。ラブ、ドリーム、ハピネスのマネーをつぎ込んで、有名作家陣にハイロー小説書いてほしい。黒崎の兄貴と源治の出逢いから現在までを浅田次郎作で泣かせる話にしてほしいし、家村会の雑な仕事っぷりとキリンジの奮闘を成田良悟の世界観で見たいし、劉がどこぞの極道のご令嬢のお守りを仰せつかりつつ暗殺に勤しむようなストーリーを西尾維新ワールドで読んでみたい。最後に関しては劉が女の子の世話をするのを拝みたいというだけの願望。劉は森博嗣の静謐な世界観でもいいな~~~。もはや劉なら何でもいいのかもしれない。

 

チーム別感想はまた別途。日向贔屓の欲目だけど、九龍の攻撃に対しても日向だけは露骨な諦念を見せなかったのが滾る~~~!などの暑苦しい感想を書く予定。ちなみに、私がハイロー界で一番好きな煽りは轟くんに対しての「車三つで三輪車かよ~」なのだけど、九龍も煽りが愉快でニヤニヤしてしまった。達磨本拠地をぶっ潰して達磨一家の面々を転がした後で「達磨不立」の札を貼り付けていくって最高な煽りでは。そういえば、ハイローにハマってからずっと、個人なら日向推し、喧嘩スタイルも日向推し、チームならMIGHTY WARRIORS推し(圧倒的にライブが好き)だったけれど、今作で無性に九十九さんを愛おしく思えてきたので応援枠として九十九さんも推しにしたい。ぼこぼこ推しが増えていくのがハイローの恐ろしいところ。ザム1の感想でも書いたけど、各ジャンルのヲタクに優しい設定盛り沢山すぎて、誰もが一人は推しを見つけられそうなキャラ造形には平伏したくなる。しかもそれが、中の人であるキャスト陣のこだわりやひらめきから深みが出てるっていうね!

一旦は一区切りがついたとはいえ、ハイローのネクストステージがどうなるのかまだまだ楽しみ。ハイローにハマるのが遅すぎた初心者としてはもう一度ハイローLIVEやってもらえませんか……と今はひたすらにそれを願ってる。