僕は君が

ときめきの用例採集

劇団☆新感線『髑髏城の七人 season鳥』(8/23)

『髑髏城の七人 season鳥』8/23ソワレ公演のネタバレだらけ感想を。

これまでの鳥髑髏感想はこちら。ネタバレ控えめ、ネタバレあり、捨天蘭の関係、LVなど。

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そういえば、この記事を少し手直し。ほぼほぼ自分のために、9~12月の髑髏城関連のゲキ×シネ情報追加。都内ではアオドクロとワカドクロを観るチャンスがまだある!髑髏城とは関係ないけれど、10/4に五右衛門シリーズ中で一番好きな『五右衛門ロック』第1作目が放送されるので、WOWOW様には感謝しかない!DVD持ってるんですけどね。マント翻してタップダンスを披露するカルマ王子(森山未來さん)は最高なので、WOWOW放送によって一人でも多くの方が目撃できるとよい!五右衛門ロックシリーズは髑髏城よりさらに取っつきやすい人情ドタバタコメディ(ほんの少しシリアス要素あり)だから、歌って踊るド派手な新感線を観たい方にはオススメ。五右衛門シリーズ第2作目では、ただ今デスミュの夜神月としてご活躍中の浦井健治さんが王子役で降臨されて度肝を抜かれた記憶。

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私の鳥髑髏千秋楽、8/23ソワレ公演。今回の座席は中央寄りだったのが幸いしたのか、歌詞も問題なく聴き取れた。歌詞がほぼ分からないっていう前回抱いた不満は座席による問題なのかも。中央寄りの座席だからか椅子が動いている感覚もあまりなく、止まった瞬間にがくっとなることも大して無かった。ただ、休憩時間中に周囲の人が、結構動くねーという会話をされていたから劇場への慣れもありそう。相変わらずロビーは狭苦しいので外のベンチに恐らく人がはけないだろう寒い秋冬は一体どうなるんだ……。ただ、お手洗いの大行列の処理速度はさらに速くなっていて快適。そういえば、物販で小説版『髑髏城の七人』を買ってみた。花髑髏と鳥髑髏のパンフレットや戯曲は以前購入していたので今度は小説。中島かずきさんのサインつき!早速読んだけれど、無界屋蘭兵衛どえらい外道だな!どういう性癖だ!いやー面白い。


そしてやっぱり書いてしまう、キャスト別感想。

阿部サダヲさん。捨之介。復讐者として八年間生きてきた捨之介という設定が大好物すぎたので、もうこれで見納めか……としんみり。極端に露出が少ない忍び装束も逆手持ちもかっこよすぎる~~~。見る度に殺陣のキレが増していってる気がした。少しでも目に焼き付けようと頑張った。映像化はよはよ!花鳥風月極全収録の、また新たなドクロBOXが発売されそうな予感。
贋鉄斎役の池田成志さんとのやり取りは相変わらず自由すぎた。二人のシーンが近づいてきたら、来るぞ……来るぞ……!といった雰囲気が客席中に広がっていて笑える。リピーターが多い新感線ならでは。「お前みたいな背の小さい奴」と贋鉄斎に言われた瞬間、爪先立ちして背伸びする阿部捨之介最高。雷に撃たれて毎度失神する贋鉄斎を助けるための心臓マッサージという名目でハンマーを振り下ろす捨之介だけど、「クイックルワイパーか!」とツッコミを受けてお掃除ポーズをしてみせるのが愛らしすぎた。もはやCM。胸を叩くときに絶妙なSEが流れるけど今回は音が一個多かったらしく、捨之介・贋鉄斎同時に音響席を見たのが阿吽の呼吸すぎて場内大爆笑。息合いすぎ!二人のツッコミがなければ全然気づかなかった……!全部の日替わりネタを記憶できていないけど、他には「ヤバです!」や甲子園ネタが。「これはヤバです!ヤバです!」って騒ぐ捨之介に、「ヤバですって何?」と問い掛ける贋鉄斎。「何か浮かんだから……」と若干照れ臭そうに答える阿部捨之介ってばチャーミングすぎるのでは???甲子園決勝戦が行なわれた日だったので、「優勝おめでとうございます!」と言うシーンも。もうお約束のツッコミとなったのか、「暗い場所だからって好きにしやがって、ここはシモキタじゃねーんだぞ!」がこの日もあり。このツッコミ大好き!
鳥髑髏の捨之介に心惹かれる点は数多くあるけれど、浮世の義理も昔の縁も何一つ捨てられていないのに捨之介って名乗っているところがまずもう、胸が締めつけられる。捨てていないどころか雁字搦めになっている始末だというのに。その捨之介が、これまでの捨之介たちとは違う言葉を最後の最後に吐き出すシーンが本当に好きすぎて心臓を鷲掴みにされる。「泥を啜って足掻いた俺の」!今までは「斜に構えたこの俺の」だったのが、鳥髑髏では「泥を啜って足掻いた俺の」へ変更されている。ここまでお見事すぎる改変を目撃できて、本当に幸せだった。たしかこれ、公演数日目ぐらいからの変更、のはず……?


森山未來さん。天魔王。今回、ワカドクロを観てから鳥髑髏を観に行ってみたので、一度演じた役をここまで新たに築き上げる情熱と技術が凄まじいなと冒頭から改めて見入ってしまった。カーテンコール時の、堂々としていながらも多少こちらを茶化しているような不敵な笑みには惚れ惚れした。本当に本当に、天魔王オファーを引き受けていただいてありがとうございます、と感謝しかない。
自由度が高すぎる南蛮かぶれ最高!鳥髑髏を観ると「exactly」がこちらまで言いたくなる!「ヘイ、生駒!」と天魔王が呼びかけたからか、生駒までラップ口調で話し始めるのが仲良すぎて笑った。天魔王は生駒の言葉をリピートするし、ジパング発見まで今までよりさらに時間がかかっているし、公演2日目に観たときとはもう全然違っていた。天魔王と生駒コンビ、暇さえあればお手て繋いでいて仲良しこよし。天魔王が隙を見せる部分でよく笑いが生まれていたけれど、その分、終盤での冷酷さの落差にぞっとする。これはよいギャップ。今まで天魔王が意図的に笑いを取りに行くことってなかった気がするから、森山天魔王の挑戦は新鮮だったし、天魔王の新しい人物像が打ち立てられて最高オブ最高。殿への執着が半端ない森山天魔王はほんと性癖ドストライク……。早く早く映像を見て、口説きのシーンの歌詞を調べたい。あの幻影のような口説きを一時停止繰り返しながら拝みたい。無界の里襲撃シーンは本当に目が足りない!天魔王と蘭兵衛を何とか交互に凝視していたんだけども、天魔王これまた自由に振舞っていたんだな~~~!?前回やLVではここまでとは気づいてなかった。死体を刀で突き回すのが思いっきり楽しそうだし、関八州荒武者隊たちが「関係なくなんかねえ、二代目だ!」って言いながら極楽太夫や少吉を庇う涙のシーンではその口真似までしている!完全に小ばかにして「二代目だ!」と口真似をしてみせる天魔王はそれはもう、外道極まりなくて最高でした。天魔王と蘭兵衛が並び立ったときのビジュアルが最強で最高でこの世のものと思えないからこそ、泥を啜って足掻いてきた捨之介が活きる~~~!


早乙女太一さん。無界屋蘭兵衛。相変わらずの美しさで平伏すしかない。しかも今回、今までとは化粧が違っていた気がする。左目下を彩った赤の縁取りがまるで涙のように見えた。気のせいかな、どうなんだろう。見れば見るほどどの着物も美しくて、カーテンコール時のあの光景は一枚の絵画のようだった。ステージアラウンド東京に色々文句を書き連ねているけれど、全てはこのカーテンコールで帳消しどころかおつりが返ってくるぐらいだ。ステージアラウンド東京最高!とカーテンコール直後はすぐに掌を返してしまう。稲妻より速い掌返し!この早乙女蘭兵衛さまが次は早乙女天魔王になるのか……。殿の最愛確定の蘭兵衛をここまで観てきたところで次が天魔王か。万が一にも早乙女天魔王から殿への執着なんて見せられた日には、どの世界線に行けば幸せになれるんだろうって迷走する自信しかない。新感線の掌の上で踊らされてて最高だな~~~!
絵図面を奪われた沙霧に対して「やっぱりお前持ってたのか」と言うシーン、鳥髑髏公演二日目のときは早めに奪っておけばよかったという意味合いに聞こえて不穏な印象だった。蘭兵衛さん、沙霧を殺しそうだ……とぞくぞくした記憶。それがLVや今回では随分優しい声に変わっていて、まったく困ったやつだな、といった雰囲気に。兵庫に対しての「兵庫さん」呼びや「無茶ですよ」の敬語にも滾る!一度だけとはいえ捨之介から「蘭兵衛さん」呼びをされているし、おまけに贋鉄斎からは貴殿呼びをされていて、ヒエラルキー頂点を誇っていたであろうことが窺える蘭丸。その蘭丸が無界の里の主としてすっかり生まれ変わっているように見えるから、極楽太夫や兵庫とのやり取りには嬉しくなったり切なくなったり忙しかった。声のトーンは全体的にLVのときが一番、優しさが振り切れていたと思う。今回は公演序盤とLVの中間ぐらい。それでも、極楽太夫の手を握り締めて伝える「お前を心配させるようなことはしないよ」の甘さよ……!鳥髑髏の早乙女蘭兵衛は語尾が逐一優しくて罪深すぎる。無界の里の女性陣と雑談するときには軽く身を屈めてあげていて、その様が如才なくてものすごくよかった……。ディテールに息を呑んだ。また、そんな蘭兵衛が捨之介に「お前には分からぬよ」と穏やかな口調で告げるのがたまらなくて、この二人の関係をもっとインタビューか何かで語ってほしい……と願わずにはいられない。DVD化した暁には、キャスト陣が互いの役について語るコメント集とか入れてくれないかなぁ。「来い、太夫!」の壮絶なまでの迫力には、大袈裟ではなく本当に劇場の空気が震えた。素晴らしすぎる無界屋蘭兵衛をありがとうございました!


鳥髑髏、好きです。大好きです。心が揺さぶられすぎて帰りのゆりかもめでもまだ夢心地だった。今でもまだまだ考察というか妄想のし甲斐がある。阿部捨之介の足掻きに足掻いた生き様は震えるぐらいにかっこいいし、殿の寵愛を得られなかったが故に歪んでいく森山天魔王の緩急凄まじい多彩な引き出しには翻弄されっ放しだし、無界の里に間違いなく居場所を築いていたはずの早乙女蘭兵衛が選択してしまった破滅は哀しすぎるし、ああもう鳥髑髏最高!しかも、鳥髑髏ほど殿の人物像がクローズアップされたストーリーって今までなかったのでは。もう鳥髑髏が終わってしまったなんて嘘でしょとうなだれながらも、私の手元には風髑髏のチケットがあるし、チケット戦争を掻い潜って何とか前期の上弦・下弦それぞれのチケットもゲット!一年以上に渡るお祭り騒ぎって楽しいなぁ!極髑髏まで駆け抜けた後の虚無感が半端ないことになりそう。それでもせっかくのお祭り、踊らにゃ損損!

風髑髏は明日9/15から!数年ぶりにあの本来の設定が蘇る~~~!松ケンさん頑張れ!運よく拝むことができた風髑髏製作発表の感想はこちら。10/5にはまたまたライブビューイングが予定されているのでぜひ。『髑髏城の七人』本来の設定を拝めるチャンス!月髑髏ではワカドクロ・花・鳥と同じ設定に戻るし、極髑髏でもそちらの設定を採用するんじゃないかなぁと思うので、本来の設定のはずなのにもはや貴重すぎるという不思議なことに。

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