僕は君が

ときめきの用例採集

鳥髑髏の捨天蘭の関係

『髑髏城の七人 season鳥』のネタバレありまくりで、鳥髑髏の捨之介と天魔王と無界屋蘭兵衛の関係について延々語ってみる。31日のライブビューイングに備えて自分の萌えの棚卸し~~~。ネタバレだらけの感想はこちら。この記事で書いたことを前提として妄想を繰り広げてます。妄想するのは自由!

 

seshiki.hatenablog.com

 

捨之介と天魔王と無界屋蘭兵衛。
ワカドクロで強調されていたような信長家来三人衆の雰囲気はなく、殿の生前から捨之介が一線を置いていそうに見えた三人。「お前ごときの手に掛かる男ではない」などなど、ワカドクロでは三人のかつての絆を強調していた。一方で今回、鳥髑髏では同じ家来であるものの、三人に同輩感はなかった。殿生前時の表層的な権力バランスとしては、森蘭丸≧天魔王>捨之介じゃないかなぁと。殿の寵愛についてはまた別だと思うので、その部分はそれぞれの二者関係で語り尽くしたい。そもそも殿の寵愛が全ての発端では、と思えてくるな……。
Season鳥の「鳥」のネーミングに関連して、地の者として過去に囚われていた捨之介が天を振り払い、地からも解放されることを踏まえての「season 鳥」なのかもしれないと前回の記事で妄想していた。未来に羽ばたく的な。これは他2人にも言えるのかもしれない。蘭兵衛については捨之介と同様で、「ここにいるのはあの日森蘭丸という名で朽ちたはずの亡霊だ」と自ら言う通り、過去というより殿自身に囚われたままで強い執着を抱いている。殿の本意を聞かされ、一度はその手を取ったはずの極楽太夫に対峙して最期を迎えたことで、そんな蘭兵衛にも終わりが来る。捨之介とは違い、未来にではなく過去に羽ばたくという形で。無界屋蘭兵衛最後の大商いは、極楽太夫に「来い、太夫!」と呼びかけて自らの幕を切ったことで、森蘭丸の最後の務めは殿を討った明智光秀と同じ真似をしないよう身を挺して天魔王を庇ったことだと勝手に妄想してる。無界屋蘭兵衛最後の大商いを済ませた彼は森蘭丸として黄泉の国の殿の元に急いで羽ばたいていくんだろうな、と……。ああ、蘭兵衛……。
最後に、天魔王。壁に飾られていた西洋画が、天魔王が討たれた直後に別の絵画に変化していたのだけど、他の方の感想を読んだところどうもあれは「イカロスの墜落」説があるそうな。ギリシャ神話においてイカロスは、鳥の羽根を蝋で固めて作った翼により飛べるようになるが太陽に接近しすぎたことで翼が溶けていき、最終的に墜落して死を迎える。自らの分を弁えずに天に成り代わろうとした天魔王をイカロスと重ねるのなら、翼をもがれて地に落ちていった彼もまた鳥として表現できるのかも。花鳥風月から一つ取った「鳥」のタイトルだけでここまで妄想できるんだから、ヲタクって幸せだな!

 

天魔王と蘭兵衛。
まずは天蘭の二人を語らないことには、それぞれの捨之介との関係も語れない!天魔王と蘭兵衛の二人は殿の生前からある程度馴染みがあるように感じられた。記憶が曖昧だけれど(LVで確認してくる予定)、天魔王の胡散臭い敬語が最初に崩れた相手は蘭兵衛じゃなかったかな。違うかも。ただ、馴染みがあるというだけで、この二人に絆はあまり感じない。天魔王が明智光秀を唆して本能寺の変を決起させた理由として、殿を自分より遙か上の者だと崇めているからこそ現世ではなく黄泉の国(天上の世界?)に逝かせたかった説と、自分への寵愛をただ感じたかった説(殿亡き後の日の本を任せるといった後継者扱いの言葉を託してほしい)の融合かなぁと勝手に今のところ考えてる。寵愛を感じたいということは、誰か比較対象がいて、自らがその相手より劣っている可能性を懸念していたのでは?寵愛NO.1は自分だ!という考えを裏付けするための行動というケースもあるだろうけど、殿はあからさまに蘭丸を特別扱いしていたのではと思えて仕方ない。そんな蘭丸への嫉妬を殿生前時から天魔王は確実に抱いていそうだから、いくら馴染みがあっても絆などは育めていない印象。
しかも、実際に殿が遺したのは、蘭丸の未来を気に掛けて思い遣った言葉だけ。今わの際に日の本の今後じゃなく特定の個人だけを気に掛けるのは、天魔王の崇める存在(天)としてのあり方を裏切るような人間らしさの露呈だろう、きっと。でも、そのことへの落胆以上に、気に掛ける対象が日の本や自分じゃなく蘭兵衛ただ一人だったことへの絶望と嫉妬が天魔王の心を切り裂いたのでは。天魔王が燃え盛る本能寺の中で殿に付き添っていたことも考慮すると、殿が言葉を遺した瞬間は想像するだけで痛々しすぎるな~~~。そしてこの瞬間から、天魔王のターゲットは蘭丸になったんだと思う。今わの際に言葉を遺された最愛の小姓、という立場を手に入れた蘭丸に。
一方で蘭兵衛側から見ると、天魔王は共犯関係のように思えた。殿の寵愛対象が自分だったという自覚が蘭兵衛にはあまり無さそうに見える。だからこそ、天魔王越しに聞く殿の言葉に簡単に揺らぐ。夢見酒によって心の隙につけこまれたというよりも、蘭兵衛自身が天魔王という切っ掛けを待ち望んでいたのでは。間接的にでも殿の言葉を何度でも繰り返し聞けるのなら、殿に今なお執着している蘭兵衛にとっては幸福だったのかもしれない。そう考えると、お互いがお互いを利用している共犯関係でありながらも共依存の一面も見える。天魔王も、最愛の小姓であった蘭兵衛をそばに置くことで殿気分を味わえるという歪みに歪んだこの関係。その上、殿をただの「人間」という存在へ堕とした蘭兵衛を掌の上で転がすことで生前時の劣等感を慰められる。あああああ、袋小路の沼かよ……。この二人は殿を反射鏡にした袋小路。

 

捨之介と天魔王。
捨之介は地の者の役目に邁進していた印象が強いから、そもそも殿の生前はあまり誰とも交わっていなかったのでは。地に潜む忍びの者の役割を全うしていたことを考えると、殿のそばで仕えることは難しい気がする。ただ、その分、捨之介に対して蘭丸とは違う情を殿が向けていたっぽいことは、天が暴走した際の抑止力になり得る鎧の弱点という超重大秘密を教えていることからも窺え……る?窺いたい。信頼度が桁違いすぎると感じたけれどそこんとこどうなんですか殿。殿を喪って以降の捨之介の生きる意義はきっと天魔王への復讐だけで、そのためにうつけのふりまでしていた。明智光秀を唆したのが天魔王とはいえ、殿を助けられたかもしれないチャンスを逃したのは捨之介自身で、それを心底悔いている。後悔が大きい捨之介からのベクトルが強烈な一方で、天魔王は最後の最後まで大して捨之介を重要視していない。終盤の捨之介との一騎打ちでさえ、天魔王にとっては今後の天下統一のための些事のように見えた。天魔王のベクトルはひたすらに蘭兵衛、ひいては殿だけに向けられている。この二人は憎悪を抱くタイミングに時間差がありすぎる~~~。そこもまた、天魔王の原動力の大部分が、殿の寵愛を受けた存在への嫉妬だと思えてしまう要因。鎧の秘密を捨之介だけが知らされていたという事実を天魔王が知るのは最後の最後だからなぁ。
この二人には殿の要素が分けて与えられたような気がした。捨之介は復讐のためにうつけのふりをするし、天魔王は南蛮文化に傾倒している。殿の過去と趣味をトレースしているように感じたけれどこれは意図的なものなんだろうか。天魔王が殿を崇める宗教法人・信長教の教祖様であることを踏まえると、殿への忠義を表現するために見た目からも近づいたのかな。というか、髑髏党には殿の家来の残党がどれだけいるんだろう。大していないなら、殿の真似をするのは周囲へのアピールじゃなく、天魔王自身が好きでそう振舞っていたのかもしれない。殿に仕えてるうちに南蛮文化に目覚めた?この二人は写し鏡のすれ違いの極致。

 

捨之介と蘭兵衛。
捨之介と蘭兵衛が対等な関係とは感じられなくて、捨之介はむしろ、一線置いている印象を受けた。三人の中で最も、殿生前時の関係が読めない二人。ただ、うつけのふりをする捨之介を目の当たりにして、「あの男が……」と少なからず衝撃を受けているように見えたので、蘭兵衛はそれなりには捨之介のことを評価していたのでは。殿の捨之介評価を聞いたことがあるのかもしれない。接触が少なければ少ない分、殿の言葉がそのまま蘭丸の中での捨之介評価に直結しそう。捨之介が殿の蘭丸への寵愛を把握していたなら、殿を喪った=蘭丸から殿を奪った、になるので、蘭兵衛にはどうしても罪悪感と引け目を感じるはず。「今度は間に合わせる」と告げられたときの蘭兵衛の反応もどういう意味合いを持たせたものか微妙だったので、この二人についてはLVや次回観劇のときにもう少し注意して観てこよう。保留。

 

明日はとうとう鳥髑髏ライブビューイング!