僕は君が

ときめきの用例採集

『レ・ミゼラブル』

7/7『レ・ミゼラブル』マチネ公演の感想。
実は初・レミゼで、むかーしに原作を読んだ遠い記憶。ヒュー・ジャックマン主演の映画もまだ観れていない。CMが何度も流されてた影響で「夢やぶれて」と「民衆の歌」ぐらいは知ってる。今回は生田絵梨花さんが出演ということで、どうせならこの機会にレミゼを観てみようとミーハー心でチケットを獲ってみた。ミーハーついでにレミゼウィークの公演を観たかったんだけどチケット戦争にあっさり敗れた。

f:id:se__shi_ki:20170720174029j:image

場所は帝国劇場。有楽町駅からの徒歩5分程度でも日差しが厳しすぎて挫けそうになる。マチネ公演ってことで付近の会社のランチタイムともぶつかって歩道にも人がいっぱい。帝国劇場入口には満員御礼の立札あり!平日マチネ公演でもロビーはすごい混雑で、老若男女関係なくここまで集客効果があるなんてさすがレミゼだと平伏すしかない。開演前はロビーの一席を確保して400円のコーンスープを飲んでまったりしてた。

7/7マチネ公演のキャスト表はこちら。

 f:id:se__shi_ki:20170720173946j:image


ここから先はネタバレあり。レミゼはある程度のあらすじは大体広まっていそうな作品だけども。

観劇後の呟きはこちら。エポニーヌに私の愛は捧げた。

泣いた。冒頭からラストまでずっと泣いてた。私の涙腺はいずこへ。司教様の愛で初っ端から泣くし、フォンティーヌの境遇に泣くし、リトル・コゼットの身の上に泣くし、エポニーヌのひたむきな片思いに泣くし、成功が望めない革命に泣くし、ジャン・バルジャンの最期に泣くし、あああああ。それでいて、鬱々しい気持ちで終わるわけじゃない。晴れやかささえある。何度も観に行くファンが多いのも納得!
ただ、あらすじを軽く知ってるぐらいの人がこの舞台を観た場合、理解できるんだろうか……?パンフレットや数回の観劇での知識ありきなのかな。原作の曖昧な記憶があるから大体の流れは掴めたけれど、司教様の愛によってジャン・バルジャンが改心する姿がオープニング数分で簡潔にまとめられていてびっくりした。あと、一番気になったのは、バルジャン視点がやっぱり多めだから、ジャベールってどうしてそこまでバルジャンに執着するんだ?って疑問を持つ人が多そうという点。私が聞き逃しただけで(生オケ&座席の関係か聞き取れないセリフがいくつかあった)、ジャベールの背景って結構触れられてたのか。私がジャベールを好きだから、彼の揺れ動く価値観にももっと焦点を当ててほしい~~~って思ってしまうのかも。

ジャン・バルジャン。司教の愛によって生まれ変わってからの姿が本当に人が変わったようで、でもその変化が十分に納得できて、身体中から漲る覚悟に圧倒された。最期の瞬間、コゼットが来る直前のいつ召されてもおかしくなさそうな弱った姿が切なすぎて、コゼット(とマリウス)早く来てくれ~~~と祈った。コゼットに手を握り締められたときの表情に胸が締め付けられる。カーテンコールでは、小さな子たちを引き連れて登場してくる姿がチャーミングすぎた。リトル・コゼットを抱きかかえているときの様子が本当に仲良しっぽくて、コゼットを引き取ってからはこうして二人でよくはしゃいだりして暮らしてたんだろうなぁ……って思うとまた泣けてきた。健気な子供が出てくるストーリーに弱い。ジャン・バルジャンとリトル・コゼットが仲睦まじく暮らしてるほんわかスピンオフを見せてくれ(何でもスピンオフを求めがちなオタク)。

ジャベール。好きだジャベール。一部では、どうしてそこまでバルジャンを追っかけるんだよストーカーですかと思われそうな行動を取りがちだけど、自分の人生を支えてきた価値観を根底から揺るがす相手を無視できない生真面目さがジャベールなんだ。自分の中に芽生えた疑念を誤魔化して騙し騙し生きていくなんてことができない。正しいと信じてきたこと全てを、バルジャンという人間の存在によって否定されたジャベールが葛藤した上で選択したものは「死」。自殺が禁じられているキリスト教なのに、それでもこの選択を選ばざるを得なかったジャベールの苦悩よ……。レミゼのラストでは「誰かを愛することは神様のおそばにいることだ」と歌われるけれど、ジャベールはひたすらにバルジャンひいては全ての罪人を憎んできた。そうして最期も自殺。ジャベールも神様のおそばに行かせてあげて……。

エポニーヌ。どうしたらエポニーヌに振り向いてくれるの、マリウス……。コゼットとマリウスの恋を応援する自分と、エポニーヌの自己犠牲にも近い献身的な愛情が報われてほしいと願う自分が存在する。完全にエポニーヌに恋に落ちたので、ちょっとでいいから優しい言葉を掛けてやって、とマリウスにお願いしたくなった。マリウスに話しかけるときは何を口実にしてでも言葉を交わしたいんだろうなって思えるぐらいいじらしくて、それでいてお転婆で、エポニーヌにどうか幸せを……!エポニーヌ自身はマリウスがいつか自分を気に掛けてくれるといった期待は一切抱いてなくて、諦めを漂わせながらも彼のためだけに行動するところが切なさに拍車を掛けた。砦を背にして佇むエポニーヌの姿は覚悟を秘めていて、この時点で大分泣いてたけれどさらに涙が流れた。

コゼット。リトルコゼットかわいいいいいいい。バルジャンにマドモアゼル扱いされて喜ぶところがいじらしくて、保護者的視線で泣きそうになった。レミゼを観に行くきっかけとなった生田絵梨花さんはロミジュリ以来。ロミジュリを観た記憶を引きずってるのかもだけど、ジュリエットとコゼットって恋愛面で似てる。どちらも一目惚れで一気に恋に落ちて、瞬く間に結婚まで話を進める。生田さんって一見、情熱的な恋をするように見えないからこそ(情熱的な恋をしそうな外見ってどんなだ、って自分でも思うけど)、マリウスに手紙を送られてからのコゼットの行動が余計に、二人は運命なんだと思わされた。コゼットとマリウスが並び立つだけでキラキラしていて、レミゼのラストに光が感じられてよかった。

何度かのカーテンコールの後にはスタオベも!これはたしかに、いろいろなキャストの演技を観てみたい舞台!