僕は君が

ときめきの用例採集

劇団☆新感線『髑髏城の七人 season鳥』(ネタバレあり)

6/29『髑髏城の七人 season鳥』ソワレ公演のネタバレあり感想。鳥髑髏についてあれこれネタバレしてるというか、むしろネタバレしかしてないので、ご注意くださいー。
まだ6/29ソワレ公演を一度観ただけなので若干うろ覚えな箇所あり。パンフレット&鳥戯曲本で記憶補完したいけど、戯曲本に書かれてることでも鳥髑髏本編では演じられてないっていう罠が……!マチネ公演は完全版として4時間で、帰りの時刻が危ういソワレ公演は現行の3.5時間で上演してもらいたいぐらい。

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ネタバレ控えめ感想はこちら。今回はあらすじなどにも触れずに自分が滾ったところをひたすら延々書いてく。 

seshiki.hatenablog.com

 

ネタバレ控えめ感想の方でも書いたけど、鳥髑髏好きです。「歌や踊りの要素が強いショーアップした作品」と予告されてた鳥髑髏。それぞれの個性にブレーキをかけず、その上に新感線らしさをふんだんに振りまいた作品って感じ。演出としては火薬が目一杯使われててド派手!衣装も色彩豊か!シリアスの中にも笑いがあって、このシーンで笑い生み出します!?と落差に驚く箇所もある。今のところハマった歌はないけれど(無界の里の歌は好きな気がする)、無界の里の女たちの踊りはすごく艶めいていて見惚れる。襲撃される前に、無界の里の女たちで行進するようなダンスがたしかあって、ポップでアイドルっぽくて可愛かった。鳥髑髏宣伝番組でMIKIKO先生が語ってたように、一部ではたしかに殺陣とダンスの融合っぽい振付があって、優雅で華麗すぎる……って震えた。座席にもよると思うけれど、音響目の前の席では冒頭の右近さんの歌声が驚くぐらい聞き取れなかった。せめて、あの大きいスクリーンに歌詞を映してもらえれば。神田沙也加さんたちの挿入歌もあるから歌詞投影はぜひとも検討してもらいたいなぁ。
歌や踊りを入れた分色々削ぎ落とされてる一方で新たに追加されてる設定があって、それが私にはどストライクで鳥髑髏好き……ってハートに被弾した。阿部捨之介かっこいいし、森山天魔王切ないし、早乙女蘭兵衛哀しすぎるし、こういうの好きだ~~~って観劇中ニヤニヤしてしまった。まさかそこを削ぎ落とす!?って驚いたのはやっぱり、天魔王の敦盛。それと、天魔王が鎧を捨之介に着せるところ。森山天魔王への期待値が高すぎたから天魔王絡みばっかりが思いついてしまう。鳥髑髏キャストでもこの二つはぜひとも観たかった~~~。いや、でも、森山天魔王の切なさに胸が締め付けられる追加設定が鳥髑髏ではあるから万歳!

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ここからキャスト感想。

阿部サダヲさん。新解釈捨之介。戯曲本のあとがきを読んで改めて思ったけれど、役者さんに合わせて役の解釈を変えるってのはこういうことなのかと。プレスコールの記事でも阿部捨之介が前掛け一丁で踊る姿は大きく取り上げられてる。ああいう陽のイメージで観劇するといい意味で裏切られる。鳥髑髏の捨之介は「復讐者」として生きていて影が一際濃い。阿部捨之介の背景として、自分の甘さ(焼き討ちに遭っている村を見過ごせなくて助けようとしたことで本能寺に駆けつけるのが間に合わなかった、だったかな)のせいで殿を喪ったという罪の意識がある。今までの捨之介像とは一線を画すほど過去に囚われてる感が強くて驚いた。復讐のためにうつけのふりをするし、蘭兵衛への土下座も厭わないし、無界の里メンバーとも大して絡まない。無界の里では狸穴の方が喋ってるのでは疑惑。阿部捨之介は何も捨ててはいないし、むしろ全て抱え込んだままだからこそ、新しい存在と絆を結ぶようなキャパがないように序盤は見えた。それでもどのシーンでもさりげなく沙霧を庇った行動を取っていて素敵。いや、序盤は打算も当然あるんだろうけど。衣装は露出なしの忍び装束で、地の者として生きてきた時代から前に進めていない印象をここからも受けた。
殿が鎧の弱点を教えたのは、捨之介が地の者だからなのでは。天が暴走したときのための抑止力である弱点を明かすなんて信頼度が桁違いすぎる。地に根付いて民の生活を見てきた捨之介は民の気持ちに寄り添える。そんな捨之介だからこそ焼打ちに遭ってる村を見過ごせなかった。その情を自分の甘さと思い詰めて罪の意識に駆られて復讐に生きてきた捨之介が、殿が打ち明けた秘密の弱点を狙って、ぼろぼろになっても耐え抜いて天魔王に勝つ!何これアツい!!!鳥髑髏での追加設定最高かよ~~~。天と地の話が最後に効いてくるこの感じ、伏線回収がちゃんとできてる少年マンガっぽくて好きだ~~~。過去の髑髏を知ってる観客からもお見事!って納得できる設定で『髑髏城の七人』の力強さを思い知った。初演以降からの様々な設定の改変によって色々な粗はあるんだけど面白さと熱量でねじ伏せるこの感じには平伏すしかない。喜んで平伏す。阿部捨之介は復讐を成し遂げるためにうつけのふりをして懐に入り込むし、天魔王を殺せる機会があれば一切躊躇わない冷徹さがある。その裏には殿を喪ってから復讐のためだけに生きてきた悲愴さが感じられて、だからこそ、ラストでの「俺の上の天を振り払ってくれた」という言葉の説得力が圧倒的。解放感が凄まじい。地の者として過去に囚われていた捨之介が天を振り払い、地からも解放されることを踏まえての「season 鳥」なのかなぁ。未来に羽ばたく的な。だとしたら神の領域のネーミング。
阿部サダヲさん、陰陽どっちもできるから素敵だなぁ。生で観るのは『朧の森に棲む鬼』以来。その当時たまたま見かけた阿部さんのフレンドリーなファンサービスに驚いた記憶がある。せっかくだからもっと歌ってほしいと思ったけど、ギターを弾いてのソロまであるからこれ以上は酷かな。観に行ったのが鳥髑髏では初の1日2回公演の日だったので終盤は少し疲労が滲んでた気がする。阿部さんの着流し姿も見たかったけど前掛け一丁でノリノリで踊る姿やかっこよすぎる逆手持ちまで見せてもらえたから我慢、我慢。うつけのふりをしてる阿部捨之介の可愛さよ……!おにぎり食べるんだな。鳥髑髏宣伝番組でも推されてた逆手持ちは問答無用で滾る!パンフレットで、今回の捨之介はいい・悪いじゃないとおっしゃっていたので、阿部捨之介好き!!!という結論だけ叫んでおこう。

 

森山未來さん。二度目の天魔王ありがとうございます……!としか言えない。ワカドクロとは当然また違った役作りで、森山天魔王は教祖的振る舞いが神がかってる。戯曲本あとがきにも書かれてる通り、殿を崇める宗教法人・信長教の教祖様。序盤の胡散臭ささえ感じる敬語はその教祖的立ち位置の確立に一役買ってた印象。いやー胡散臭かった。その敬語が、蘭兵衛たち相手に崩れていくのがたまらぬ。森山天魔王が明智光秀を唆して本能寺の変を決起させたのは何故だろう。一つ目。殿を自分より遙か上の者だと崇めているからこそ、現世ではなく黄泉の国(天上の世界?)に逝かせたかった説。二つ目。崇めてるからこそ試練を故意に与えてそれに打ち勝つ姿を見たかった説。この場合目論みは失敗に終わったことになる。三つ目。自分への寵愛をただ感じたかった説。最期に、殿の後継者として期待を託すような言葉(今後の日の本についてなど)を天魔王に向けて言ってもらえれば、それは最高の寵愛だ。これはサイコパスっぽい発想かも。うーん、今のところ一つ目と三つ目が混ざり合ったイメージだなぁ。自分には殿以上の実力があるから下剋上したいとか、そういうものは森山天魔王から私は感じなかった。そうして、実際に殿が最期に遺したのは、蘭兵衛の未来を気に掛けて思い遣った言葉だけ。今わの際に日の本の今後じゃなく特定の個人だけを気に掛けるのは、天魔王の崇める存在(天)としてのあり方を裏切るような人間らしさの露呈だろう、きっと。でも、そのことへの落胆以上に、気に掛ける対象が自分ではなく蘭兵衛ただ一人だったことへの絶望と嫉妬が天魔王の心を切り裂いたのか。あああああ。切ない。森山天魔王は切なさの極みで胸が締め付けられてのたうち狂いそうになる……。でも、そこが好き。本能寺の変で息絶える前に殿が遺した言葉は蘭兵衛だけを思い遣ったもので、殿が鎧の秘密を打ち明けたのは捨之介だけで、結局天魔王は殿の本音には一切触れさせてもらえないままだった。選ばれない苦しさよ。最期の瞬間まで寵愛を受けた蘭兵衛への嫉妬とか、殿をただの「人間」という存在へ堕とした蘭兵衛を掌の上で転がすことでの歪んだ優越感とか、そういった感情を覗かせる天魔王が人間らしすぎて、今までの天魔王とはまた一味違って共感を呼ぶタイプかもしれない。あ~森山天魔王の抱えた愛されない孤独がどストライクすぎて語り過ぎてしまう。殿の寵愛を受けた存在への嫉妬(それ以外の感情ももちろんあるだろうけれど)が大きな原動力と考えると、今回、森山天魔王が阿部捨之介にあまり固執しなかったのはすごく納得できる。鎧の秘密を捨之介だけが知らされていたという事実を天魔王が知るのは最後の最後だからなぁ。はぁ、切なすぎる。
森山天魔王の人物像ばっかり考え過ぎた。絡みはやっぱり、口説きのシーンが必見!蘭兵衛を後ろから抱きしめるときの妖艶さには息を呑むしかない。御伽衆を従えての踊りはまるで幻影のように不思議めいた美しさがあって夢うつつ感が漂ってた。禍々しい悪夢。このシーン、尺はどれぐらいだったんだろう。見惚れていて時間の感覚が分からなくなった。2幕からの森山天魔王はいきなりの南蛮かぶれで唐突感が甚だしかったけど、女王っぽい服装まで着こなせるのか!って一人で沸いて楽しかった。エリザベス女王っぽい襞襟のあの衣装は次の観劇のときには目に焼き付けたい。カツラ効果もあって、映画『エリザベス』のケイト・ブランシェットみが強い~~~。頬の感じが似てる。衣装だけじゃなく髑髏城に飾られてる絵画も西洋画。天魔王が討たれた後は絵画が変わったし、芸が細かい。天魔王が南蛮に興味を惹かれてるのも殿の行動トレース?そういえば、討たれる前の斬鎧剣のあの仕掛けのくだり、私が観たときは多分上手くいかなかったっぽい。ライブビューイングではズームアップされるだろうから、成功バージョンを確かめなくては。
森山未來さまをキャスティングしただけあって歌も踊りもよかった~~~。さすがは森山未來さまで踊りのキレが本当に違う。マントさばきが逐一かっこいい。この前五右衛門ロックを久しぶりに観たから余計に思うんだろうけど、森山未來さまとマントの相性のよさ!キレのあるターンに合わせて翻るマントが美しくてですね、最高オブ最高。沙霧に小刀を投げる際の一連の動きもスピード抜群で、抜け目ない天魔王の隙の無さが感じられてゾクゾクした。ソロ曲歌ってほしい……もっと踊ってほしい……って贅沢な願望ばっかり出てくる。森山天魔王のすごいところの一つは、天魔王という役なのに笑いも生み出していく。地図を見ながらラップっぽいノリで喋るわ、地球儀をいっぱい回転させて日本探すわ、見つけたらジペーング!って叫ぶわ、ヒザカックンするわ。「え、贋鉄斎!?」ってあの天魔王がびっくりした感じで言うんですよ……!天魔王、え?とか無防備に言うんだ……っていう衝撃。ギャップたまらぬ。とにもかくにも二度目の天魔王ありがとうございます!

 

早乙女太一さん。二度目の無界屋蘭兵衛ありがとうございます……!森山未來さんに引き続き感謝二回目。お色直しが多くてどれもこれもまさに美!白の着流しに赤の彼岸花の柄なんて早乙女蘭兵衛さまにしか着こなせないです~~~。早乙女蘭兵衛は登場時からかっこいいのにまさかのお地蔵さんでの攻撃をとどめに繰り出して、あの蘭兵衛がお地蔵さんを使うだと……!?と最初からざわざわ。初っ端から、これまでとは一味もふた味も違う蘭兵衛だぞと突き付けられた。今回、今までとは一転してコミュ力に溢れた蘭兵衛で、予想外の事態に序盤は震えるしかなかった。無界の里の女たちと雑談してるじゃん……。女たちから相談持ち掛けられそうなぐらいに仲良しじゃん……。「蘭兵衛さん聞いてくださいよ~」「どうしたんだい」とか会話してそうじゃん……。じゃんじゃん言い過ぎてしまうほどの動揺。そんな早乙女蘭兵衛、最高に決まってる!とにもかくにも語尾~~~!!!極楽太夫へ話し掛けるとき優しすぎでは???「無界の里に手出しはさせないよ」させないよ!?今までの蘭兵衛なら「させないさ」とか「させやしない」とか自分の中だけで解決したような独り言に近いニュアンスで言葉を紡ぎそうだけど、早乙女蘭兵衛は「させないよ」って言っちゃう。会話だ~~~。極楽太夫と会話してる~~~。語尾がいちいち優しくて本当に悶えた。ここまで書いたところで自分の悶えるポイントが気持ち悪い気がしてきたけれど、早乙女蘭兵衛が最高だから仕方ない。
極楽太夫や無界の里の女たちへの態度だけ見てると、早乙女蘭兵衛は里に溶け込んでるように見えた。捨之介や天魔王と再会することがなければこのまま何とか色里の主として暮らせたのかもしれない。それは殿が望んだ姿だ。でも、絵図面を持っている沙霧への態度からはすごく殺気が感じられて、いつでも殺してしまいそうな危うさが見えた。それに、天魔王と再会して後ろから抱き締められたとき、もう蘭兵衛の心は揺れてる感があるようで。だから、早乙女蘭兵衛も結局は死に場所を探し求めていて、むしろ自分から髑髏城を偵察に行ったり積極的に過去に繋がるものを追い掛けていたのかなと考え直した。無界の里に明らかに居場所がある蘭兵衛の姿を序盤でたっぷり見せられたんで、その後の蘭兵衛の選択が招いた悲劇がより一層胸を打つ。天魔王の言葉に誘われてしまった蘭兵衛、悲劇性マシマシ。殿の本意を知らなくても無界屋蘭兵衛として歩んできた道こそが、殿の望んだものだったのに。それでも蘭兵衛は自分を謀った天魔王へ刀を下ろせないどころか庇いまでする。蘭兵衛の愚直さと外道さはたまらなく好みだけどやっぱり泣ける。
早乙女太一さま、ビジュアルからして最高。横笛は必須道具として肌身離さず持っておいてもらいたいぐらい非の打ちどころのない装備で震えた。早乙女蘭兵衛がRPGアバターでいたら、課金してでも横笛持たせるよ……。銀髪を靡かせての殺陣は一種の芸術のようで、何がどうなってるか理解するものじゃなく感じるものだなぁと。凄まじいスピードでの華麗すぎる殺陣には口を開けて見入るしかなかった。殺陣で軽やかに一瞬跳ぶときもあるけど本当に全てが美しい。ターンだけで絵になるってどういうことなの。MIKIKO先生の目指していた殺陣とダンスの融合を一番体現してたのはやっぱり天魔王と蘭兵衛かな。もちろん殺陣だけじゃなく、早乙女蘭兵衛の演技もよかった。極楽太夫と対峙したときの「来い、太夫!」の声の張り上げ方、森蘭丸じゃなく無界屋蘭兵衛としての気概を感じた。殿以外の全ての選択肢を捨ててしまった蘭丸が、無界屋蘭兵衛として極楽太夫を迎える。これこそ無界屋蘭兵衛最後の大商いだよ……!ちなみに極楽太夫との関係はどれだけ口調が優しくても相棒>恋人の方が強く感じられて、恋人より相棒として色々乗り越えてきた熟年夫婦のように見てた。

 

松雪泰子さん。気風のいい粋な姉御の極楽太夫にふさわしい美しさで拝みたくなる。目の覚めるような青の着物姿でマイクのついた扇子を片手に歌い上げる姿は、ついつい五右衛門ロックを思い出してしまう。新感線のときの松雪さんの抑揚って独特だなぁといつも思う。鳥髑髏では極楽太夫と無界の里の女たちが歌う場面が結構多かった印象。今回お色直しが多い気がしたけどどうだろう。衣装がどれも美の極致なので、極楽太夫の全衣装でのポストカードを売ってください……。序盤で着物をはらりと脱ぎ落とすシーンで少しだけ覗く肌が真っ白に輝いていて眼福すぎる。無界の里の女たちの黒い着物(上は着物っぽいけど下はスカート)も可愛くて、今回の衣装はデザインもカラーリングも模様も最高!「無界の里で決めるのは女だ」の決めポーズが粋。早乙女蘭兵衛との関係は相棒や同志の色合いが濃くて対等っぽい感じがした。柔らかい口振りの早乙女蘭兵衛と並んでも、極楽太夫から色恋の意味でのベクトルを強くは出してなかったような。隣にいるのが当然、というか。この辺りはもう一度観ると印象が変わるかも。兵庫との関係については、最後のシーンで兵庫の手を取ることに決めた理由が少し弱まってる気がした。今回の改変ポイントの兵庫の年齢(これにはびっくりした!)も関係するのかなぁ。それでも一気に兵庫と少吉を従えて笑みを見せる極楽太夫改めりんどうのラストは救われる。

清水葉月さん。清水沙霧は賢くてしっかり者なお姉さんっぽい!ミニスカ衣装も可愛い。自分のそばから離れない捨之介について、「懐かれてるんだ」ってお姉さんぶる沙霧可愛すぎかな???ヘタレおじさんとクール系しっかり者少女の組み合わせ最高。ヘタレを装ってたおじさんが実は凄腕の忍者ってどんな少女マンガだ。捨之介と沙霧がわちゃわちゃするところもっと見たかった~~~。二人並んでおにぎり食べればいいよ。捨之介が熊木衆の存在を教えたことだけじゃなく、うつけのふりをしてたという不信感も絡んで、鳥髑髏では捨之介と沙霧との間にさらに溝が生まれる。それでも、それを乗り越えて捨之介のために行動する沙霧の存在が、捨之介と他の仲間を繋ぐ架け橋のように見えてよかった。そういえば、髑髏城に忍び込んだ沙霧の目の前でおじいとおとうが殺されるシーンも削られてた。沙霧を捕まえるまでわざわざ二人を生かしておく必要がないと前々から思っていたのでこの削除には納得。沙霧と裏切り渡京コンビ、花髑髏とはまた違った感じでわちゃわちゃしてて愛おしくなる。

粟根まことさん。裏切り渡京!相棒の算盤コロ助くんを携えてる~~~!「またつまらぬものを数えてしまった……」って言う!6/29ソワレ公演では序盤で結構噛まれていて、「こ、こ、この俺が」と言ってしまって笑いが起こった。その後の「失礼」って謝罪の言い方が落ち着き払ってるけどチャーミングでもあって、もう全然噛んでくれていいです、って一人で勝手に思う。キツツキの衣装も可愛いんだ、これがまた!鳥髑髏だから鳥であるキツツキなの?

池田成志さん。花髑髏の古田さんといい、贋鉄斎役の方は皆すごい。ズルイ!自由!成志さん、体張りすぎ~~~!千秋楽まで大丈夫か心配になる。鳥髑髏の贋鉄斎は捨之介の依頼を頑なに断るのが新鮮すぎた。殿がいた頃は捨之介たちとまだ関わっていたけれど、もう今は時代を動かす者たちに関わることに辟易していそうな印象。頑なに断ったせいで針を打たれることになるんだけども。「え、贋鉄斎!?」って驚くところもあったし、過去の天魔王と贋鉄斎の関係も気になりすぎる。比較的仲良かったのかな。鳥髑髏では、雷に打たれすぎたことで電気を貯められる体質になった贋鉄斎。まあ予想通り雷に打たれますよね、何度も何度も。心臓マッサージのために捨之介が張り切ってハンマーで贋鉄斎の胸(というかもはや上半身全て)を叩くくだりは鉄板すぎて、こっちの腹筋が崩壊した。振り下ろされるハンマーを素早く避けて「大丈夫だから!」って捨之介を制止したり、「暗いと思って好き勝手していいと思いやがって!」って捨之介に文句を言ったり、あー面白かった。鍛冶場での阿部捨之介はものすごく生き生きしてて、贋鉄斎との掛け合いにこっちも大盛り上がり。成志さんは成志さんで「初の1日2回だけど皆元気ですかー?」とか言い出すし、もはや贋鉄斎関係なくて爆笑した。ただの成志さんです。百人斬りの記憶が何故かすっぽり抜けてるので次観てきたらまた感想書こう。皆で敵に向かっていくかっこよさだけが焼きついていて、細かい部分を不思議なぐらい忘れてる。

 

長々と書いちゃったけど、捨之介と天魔王と蘭兵衛の関係をまだ語れていない……。二回目鳥髑髏を摂取する前に今度はそれを書きたい!というか、キャスト感想でそれぞれ妄想を語り過ぎたから1万字ぐらい超えるかと思ったけど超えてなかった。雑誌でよく見かける1万字インタビューってすごいんだなと全く別の着地点の感想で〆る。