僕は君が

ときめきの用例採集

劇団☆新感線『髑髏城の七人 season鳥』 (ネタバレ控えめ)

6/29『髑髏城の七人 season鳥』ソワレ公演を観てきました。

初日からまだ数日しか経っていないので今回は極力ネタバレを控えた感想を。ネタバレありのキャスト個別感想は1週間後ぐらいに上げる予定(7/12追記:ネタバレだらけ感想アップ済)。ただ、ネタバレを控えてはいますが少しは内容に触れてしまっているので、髑髏城の七人を初見の方も玄人の方もお気を付けください~。はい、玄人の方も十分ご注意ください。鳥髑髏は一味違います!


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まずは劇場感想。花髑髏はライブビューイングだけだったので初のIHIステージアラウンド東京。18時開場なので、18:10頃に最寄である市場前駅に到着するぐらいのゆりかもめ(新橋→市場前)を利用。時間の関係かゆりかもめで来る人は少なめなのか、とりあえず車両は空いてた。ただ、お台場を通るので、夏休みシーズンの地獄イベントお台場合衆国(今年は夢大陸だっけ)が開催されてると混雑レベルもまた変わるかも。青海駅でとある風景を見た私は、一人でエモい気分に浸ってた。これについてはまた別で書く予定。ちなみに、市場前駅構内の女子トイレは行列だったので早々に退却。劇場に着いてから行く方が絶対にいいです。案内してくれる女性が2人ほどいるので回転の速さが桁違い。そうして、改札を出て見える風景に震えた。服部半蔵の「この荒野にですか」のセリフを言いたくなる。本当に何もない!!!この荒野によくぞ劇場を……。

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荒地を横目に見つつ劇場へ。公式サイトの「市場前駅 北口より徒歩1分」はさすがに盛り過ぎでは。それでも3分ぐらいで到着可能。駅チカなのはよい。陸の孤島のような場所だけれど。劇場周囲にはベンチやキッチンワゴンがあってそこで待ち合わせしてる人も多め。劇場感想としては、うーん、予想以上に安っぽい造りが意外で驚いた。期待値が高すぎたのかも。ロビーは狭め、トイレは仮設の雰囲気、客席はあまり傾斜なし&客席列の間隔狭め。これ、新感線以外の公演になったとき採算取れるのかな……と勝手に心配になる。
今回の座席は何とセンターブロックの最後列!意外と見やすくてそんなに不満はなかったけど、この劇場だとどの辺りがいいんだろう。最前付近は全体の動きが観えなさそうだけど、そんなこともないのかな。また観に行くので、そのときはもう少し前だと有難い。ただ、真ん中付近の座席の人は席にたどり着くまでとにかく大変そうだった。特に男性。もうすこし客席列の間隔に余裕があればよかったかも。360度回転については、あ、椅子が動くってこんなに分かるものなんだって感想。速度は大して速くないけれど、がくってなること数回。これは私の座席が最後列だったからか。回転する劇場が初体験なのもあって楽しかったけれど、ここじゃなきゃダメって演出の舞台じゃないとあまり魅力には感じないかも。鳥髑髏に関して言えば合ってるかな。ただ、どデカイスクリーンの使い方が勿体無さすぎる。せっかく歌って踊る鳥髑髏なのに、どうしてスクリーンに歌詞出さないんだろう?

 

やっとの鳥髑髏感想。ネタバレは極力避けてふんわーりと語ってみます。石原さとみ嬢のふんわり鏡月のCM最近見ないな、そういえば。

 

私が初めて生で観た髑髏城がワカドクロだったので(それより以前はDVDで、染五郎丈贔屓の母の影響でアオドクロをものすごく見てはいた)、ワカドクロへの思い入れがやっぱりある。だから今回の鳥髑髏の森山未來さんと早乙女太一さんは嬉しかったぁぁぁぁ。ワカドクロで圧倒的安心感を与えてくれたお二人のストレートプレイだけじゃなく、ショーアップverまで観れるなんて!

花髑髏より「歌や踊りの要素が強いショーアップした作品」と予告されてた鳥髑髏。ミュージカルな感じ?と思っていたけど予想よりは歌は少なめ。一回目の観劇だからかもしれないけど、個人的にはあまりピンと来る歌がなくてそれは残念かな。何回か観るとまた変わるかも。歌が世界観や役の紹介になってる部分もあって、歌や踊りを入れるって考えるとどれだけのものを削ぎ落とすんだろうと心配してたけれど杞憂だった。ただ、もちろん削ぎ落とされてます、色々。まさかあのシーンまで無いなんて!って驚いた。でもその分、新たに色々追加されてます。そう、設定が追加されているのです……!

花髑髏は正統派王道舞台だったけれど、鳥髑髏はそれぞれの個性にブレーキを掛けずあらゆるスパイスを加えてくれてる感じ。シンプルな花髑髏と違って鳥髑髏は色彩豊かで、キャスト陣もお色直し多くない???大歓迎だけども!鳥髑髏はこれまでで一番、第六天魔王という存在の思いをクローズアップしてるように感じた。それによって、捨之介、天魔王、蘭兵衛の関係性がまた変わってくのがよい。

 

阿部サダヲさん、いいなぁ。私は阿部捨之介すごくすごく好き。捨之介のイメージといえば着流し姿で色気垂れ流しの色男みたいに固まりかけてたけど、阿部捨之介はそれとはまた違う姿を見せてもらえる。新解釈捨之介!プレスコール時の写真でもその一部は見えるけど。鳥髑髏を観ると、役者さんに合わせて役の解釈を変えるってのはこういうことなのかと。新解釈捨之介だからこそ、天魔王と対峙したときの最後の行動と仕掛けにテンションがぶち上がる。
森山未來さま、二度目の天魔王ありがとうございます……!ワカドクロとはまた違った天魔王で教祖的振る舞いが神がかってる。それでいて、天魔王という役なのに笑いも生み出せるところがすごい。森山未來さまをキャスティングしただけあって、とあるシーンのダンスはまるで幻覚のように不思議めいた美しさあり。もっと踊って歌ってくれていいのよ。森山未來さま演じる天魔王の抑揚がすごく好み。ネタバレあり感想ではそこについても語りたい。インタビューで語ってらしたけど、あんな天魔王見せられて「単なる悪役」なんてこれっぽっちも思わないです……。
早乙女太一さま、二度目の無界屋蘭兵衛ありがとうございます……!感謝二回目。ワカドクロのときでさえ殺陣に戦いたのに、まだまだ進化されてるとは。早乙女太一さま演じる蘭兵衛の殺陣は本当に少しでも多くの人に見ていただきたい。所作の全てが美しい。殺陣で軽やかに一瞬跳ぶときもあるけど、本当に全てが美しい。ちなみに、今回の蘭兵衛でものすごくツボだったのは語尾です……。極楽太夫へ話し掛けるときの語尾。変な声が漏れそうになるぐらい悶えた。
松雪泰子さん。気風のいい粋なおねえさま極楽太夫を今まで演じてなかったんだっけ?って不思議に思うぐらい、松雪さんに合ってる。美しい松雪さんと無骨な銃の相性の良さよ!衣装がどれも美の極致で、極楽太夫の全衣装のポストカードを売ってください……。
他キャスト陣も書きたいけれど、とりあえずここまで。あ、贋鉄斎役の池田成志さんについて一言だけ言うなら、ズルイ!!!花髑髏の感想でも書いたけど、贋鉄斎は誰も彼もズルすぎる~~~。

 

私は、鳥髑髏好きです。歌や踊りの有無はあまり関係なく、新解釈阿部捨之介がツボ、森山未來さまの天魔王の硬軟混ぜ合わせた振る舞いが最高、早乙女太一さま演じる蘭兵衛像がたまらなくよくて悲劇性マシマシ、などなどが好み!!!まだチケット持ってるけど当日券も狙ってしまいそうな予感。これから戯曲読みます!