僕は君が

ときめきの用例採集

劇団☆新感線『髑髏城の七人 season花』LV

昨日の新感線続きで、5/15(月)の『髑髏城の七人 season花』のライブビューイング感想を。花髑髏はチケットが獲れなかったのでLV有難い!LVするなんて宝塚みたい。都内映画館で観たけど9割以上埋まっていてその点にも衝撃。新感線すごい。2.5次元舞台だと千秋楽のLVは多いイメージなので、これから、それ以外の舞台にもこの動きが広まればいいな。観劇のハードルってチケットの金額に依るところも大きいと思うので、映画館で気軽に観れるのは素敵。

360度回転劇場とのことで、キャスト陣が移動するときなどは、ライブビューイングでも引きのカメラワークが多かった印象。これ、現地で観るとどういう感じなんだろう。想像つかない。次の鳥髑髏は2枚ゲットしたから劇場も堪能するぞー!LVで見る限り、この劇場をここまで使いこなせるのなんていのうえさんだけでは……?と正直思ってしまった。でも、歌舞伎×フィギュアスケートの『氷艶』を観た帰り道、染五郎丈も絶対360度回転劇場大好きだろうなぁと。花鳥風月が終わった後はどこが使うのかも興味津々。

髑髏舞台で初めて生で観たのは通称ワカドクロ。花鳥風月になると漢字で花髑髏って書くけど、やっぱりカタカナ表記がしっくり来るな。ワカドクロは小栗旬さん、森山未來さん、早乙女太一さん、小池栄子さん、勝地涼さん、仲里依紗さんなどなど。森山未來さん、早乙女太一さんは鳥髑髏で再登板なので期待しかない。

 

時は天正十八年(1590)。織田信長が死に、豊臣秀吉が天下を治めていたこの頃、都から遠く離れた関東の村々は<天魔王(成河)>率いる関東髑髏党に荒らされていた。
この日も、とある村が髑髏党の鉄機兵たちに襲われていたところに傷だらけの<沙霧(清野菜名)>が飛び込んでくる。彼女は、天魔王らの居城・髑髏城の抜け道が記された絵図面を持っていたために追われていたのだ。と、そこに派手な身なりの傾奇者たち・関八州荒武者隊の面々が登場する。先頭に立つのは、頭目の<兵庫(青木崇高)>だ。しかし仲間の<三五(河野まさと)>の裏切りにより、みるみるうちに窮地に陥る荒武者隊。そこへフラリと現れた着流し姿の男が、手にした大きな鉄煙管で鉄機兵を叩きのめす。男は自らを<捨之介(小栗旬)>と名乗り、沙霧に傷の手当てをさせるため、兵庫と共に関東一の色里“無界の里”へと向かう。
 色里“無界”は宿場も兼ねているため人の出入りも賑やかで、その中には何か事情を隠していそうな怪しげな牢人<狸穴二郎衛門(近藤芳正)>らの姿もある。この色里一と評判の<極楽太夫(りょう)>は、「沙霧をかくまってほしい」という兵庫らの頼みを快く引き受けてくれた。
その夜。店の裏で再び沙霧は髑髏党に襲われそうになるが、捨之介と“無界の里”の主<蘭兵衛(山本耕史)>がそれを阻む。そこに突然現れる、天魔王。実は捨之介と蘭兵衛と天魔王の三人は、ある時期、共に時間を過ごした間柄だったのだ。南蛮製の鎧と仮面を装着した天魔王には、捨之介の刀も蘭兵衛の短筒も歯が立たない。しかしこの場は、狸穴二郎衛門が間に割って入ったことで難を逃れられた。
 天魔王、そして髑髏党との戦いを覚悟した捨之介は山奥にこもる刀鍛冶<贋鉄斎(古田新太)>を訪ねて、無敵の鎧を叩き斬る刀、必殺の“斬鎧剣”を打ってほしいと頼み込む。
しかしその頃、蘭兵衛は単身で髑髏城へ行こうとしていた。それに気づき、こっそりと後を追う沙霧。
 捨之介、蘭兵衛、天魔王が抱える深い縁(えにし)とは……。天魔王の謀略を、捨之介たちは阻止することができるのか……。

 

『髑髏城の七人 Season花』|TBSテレビ:IHI STAGE AROUND TOKYO 

 

小栗旬さん。2回目となる捨之介。ワカドクロのときは正直、主役として君臨する華はものすごくあるけど殺陣はちょっと物足りないなっていう印象。相手役の蘭兵衛が、速過ぎる太刀回しの早乙女太一さんだったからっていうのは大きいかも。でも今回はワカドクロ時の印象を大きく裏切って殺陣も素晴らしかった。捨之介像はワカドクロの頃とあまり大きく変わってない気がしたけど、やっぱり蘭兵衛や天魔王のアプローチが違うから変化があって面白い。捨之介って良くも悪くも、最後まであまり感情を吐露しないイメージだけど、小栗捨之介は底抜けの明るさがあるわけでもなくそれでいて湿っぽくもなく、ほどよいバランスが好きだな。 

清野菜名さん。沙霧。可愛い!健気可愛い!小さな体で地面を蹴って大の男に飛び蹴りをかますシーンはお見事すぎた。美しい飛び蹴り。華麗な側転。初めてお名前知ったけど可愛いしアクションはできるし、素敵な女優さんだなぁ。あの透き通った声で何度も「捨之介」って呼ばれれば、そりゃ捨之介の方も情以外のものが湧くのでは。今回、そういう雰囲気はあまり出さなかったのが残念。小栗捨之介との身長差もいい感じ。

 

山本耕史さん。無界屋蘭兵衛。カーテンコール……。とにもかくにも、あのカーテンコール……。吐血するしかない。あのカーテンコールを演出するためにステージアラウンド東京は建設されたんだって言っても過言じゃない。LVとは言え、あのカーテンコールをこの目に焼き付けることができて本当に幸せ。白い彼岸花をバックに風に吹かれつつ佇む蘭兵衛の美しさよ。ふわっと流れる髪の一本一本、毛先までコントロールされてます?というぐらいの完璧な色気。あれはこの世のものじゃなかった。黄泉の国に繋がってた。本編では、「野心に生きるは遅すぎる……」の決め台詞かっこよかったぁぁぁ。口づけてのお酒のシーンも時が止まったような感がある。それで寝返ってからの振り切れ具合が素晴らしくて、蘭兵衛がラスボスになるのもありえるのでは?って思ってしまうほどの冷酷無比さで胸が締め付けられた。

 

成河さん。新しい天魔王だー!!!キャキャキャキャていう独特の笑い声や蘭兵衛との関係など、色々と新鮮で一番楽しめた配役かも。蘭兵衛の弟分的立場を嬉しげに装う(本心でもあったのかも)天魔王が一瞬可愛く思えるぐらい。自分の目的のためにはどうとでも振る舞える天魔王の卑劣さが浮き彫りになっていてよかった。後半で蘭兵衛に庇われて助かったときの天魔王のあの表情も、一面的じゃない複雑な感情が混ざり合ってるように見えて何故か泣きそうになった。この天魔王と、映画『美女と野獣』吹替のルミエールが同一人物って嘘でしょう?ルミエールも最高でした。

 

りょうさん。極楽太夫。おみ足の白く発光してるみたいな輝きに冒頭からクラクラ。そりゃ捨之介も覗き込みます。蘭兵衛との関係がこれまでの髑髏より色恋が強かった印象。相棒としてじゃなく男として蘭兵衛を信頼して惹かれてるような極楽太夫だったから、事切れる蘭兵衛に縋りつく姿がたまらなく哀れで、なおさらラストの兵庫とのシーンに希望を託したくなる。兵庫、頼んだ。 

青木崇高さん。まさに兵庫のイメージぴったり!兵庫って暑苦しいけど憎めなくて本当にいいヤツ。その兵庫が極楽太夫にずーっと惚れてて、最後の最後には二人で一緒に立ち去っていくから観客側もこんなに晴れ晴れと笑えるんだろうなぁ。蘭兵衛の裏切りがあるから兵庫の一途さにより救われる。立ち回りも素敵。

 

古田新太さん。ズルイ、の一言。贋鉄斎が出るだけで面白い。自由すぎる!あの姿に相反して一人称「僕」の紳士で、刀に名前を付けて悦びながら自分を斬るし、もう本当にあんなの笑うしかない。後半は贋鉄斎が登場するだけで、何かするぞ何かするぞ……!っていう観客の期待が高まってた。その期待を裏切らずに、まさかのローラースケート!サビだらけの刀へのセリフ(恐らく日替わり?)で、、「元は天海祐希だったのに…!これじゃ草間彌生じゃないか!」って言っていてお腹が痛くなるぐらい笑った。

 


『髑髏城の七人』が花鳥風月で一年間続けるって初報を聞いたときの、自分の中での予想は、小栗旬さん(これは初報と同時に発表されてた)、市川染五郎丈、古田新太さん、そして天海祐希さん!風もこの前発表されたけど、ことごとく予想外れてる……!鳥:阿部サダヲさん、風:松山ケンイチさん。染五郎丈はもう襲名yearに突入しちゃうから登場は難しそう。あー、月髑髏で天海祐希さんの捨之介来ないかなぁ。絶対に絶対にいいと思うんだけど。極楽太夫も美しいだろうけど、着流し姿の粋な捨之介が観たい!