僕は君が

ときめきの用例採集

崩壊シリーズ『リメンバーミー』

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熱海殺人事件 NEW GENERATION』で味方良介さんに興味を持って、4/21に『リメンバーミー』を観に行ってきました。7月にある『MOJO』のチケットも取りたかったけれど、呆気なく、ご用意できませんでした……。EXILE強い……。

『リメンバーミー』の舞台は俳優座劇場。六本木駅のどこかの出口を出たらすぐ目の前でとてつもなく便利。ロビーのテーブル上にはプレゼントのお花がいっぱい。そのお花への感謝のメッセージが一つずつに置かれていて、何だこの神対応は!と驚いた。そんなの絶対何度も足を運んじゃうやつ……。どなたの対応だろう?グッズのアクリルキーホルダーは可愛いイラストだけど似てるのか微妙だったので、パンフレットだけ購入。アクリルキーホルダー、可愛さはすごかった。

 

 

史上最低最悪の公演「九条丸家の殺人事件」から1年…劇団「荻窪遊々演劇社」の舞台監督の杏里は子供を授かり、恋人である座長の栗須は結婚を決意する。しかし、杏里の父親が猛反対。「劇団員風情に、娘をやれるか!」と怒鳴られ、なんとか説得をするが〝結婚の条件〟を突きつけられる。

「俺を泣かせてみろ!」

1年ぶりに再会したかつてのメンバー。父親を泣かすために始まった芝居は、新たなる崩壊の始まり…!?

 

~崩壊シリーズ~『リメンバーミー』オフィシャルホームページ | キャスト紹介やチケット情報など

 

 

清々しいほどに何にも残らない!抱腹絶倒っていうのはきっとこういうこと。ストーリーとしては、結婚を認めてもらうために、婚約者の父からの〝結婚の条件〟「俺を泣かせてみろ!」をやり遂げてみせようと素人劇団が奮闘する(主に座長が)。ドタバタ色々起こり過ぎるので、ひたすらそれを笑ってるうちに崩壊シリーズの名前の通り、物理的にどんどん「崩壊」していく舞台。素人劇団ってことでセリフど忘れは起こるし、舞台上の大道具にはピタゴラスイッチめいた仕掛けが隠されてるし、シーンに合わなさすぎる音楽が流れるし、おまけに痴話喧嘩とキャットファイトも勃発。舞台上の回転セットが見事に失敗しかもたらさなくて最高すぎる。笑いっぱなしの怒涛の90分でした。

 

山崎樹範さん。劇団座長であり演出家の栗須健司さん。劇中劇の中では小説家の芥山。この男「芥山」の全てが面白くて、後半はどんなサイコパスだよとお腹を抱えた。ひたすら動きっぱなしで、ツッコミまくりボケまくりだから汗の量が尋常じゃなかった山崎さん。ツッコミのキレが鋭すぎて一番好き。

 

上地春奈さん。舞台監督の杉山杏里さん。杏里さんの激しい気性による暴走がトリガーとなって痴話喧嘩やキャットファイトが巻き起こる今作。でも、杏里さん憎めない。可愛い。必須アイテムみたいにアクリルキーホルダーでもちゃんと描かれてるトンカチがなかなかの武器。

 

松下洸平さん。劇団の役者、看場徹さん。劇中劇の中では金貸しの八神として出演。舞台上の誰よりも真面目に芝居を続けようとしているのに、何故かひどい目に遭うのがデフォルト。貴重なツッコミ役。間を持たせるためのダンスシーンの動揺っぷりが可哀想で、それがまた面白い。

 

大水洋介さん。劇団の役者、城山一路さん。劇中劇では主治医役。出番は少な目だったけど主治医の白衣のシーンで笑い続けた。

 

彩吹真央さん。劇団の役者、里田愛さん。劇中劇では豪徳寺の妻の宮子。宝塚っぽい方だなと思ってたら本当にヅカご出身とは!一つ一つの仕草が大袈裟に優雅で、それが笑いを生み出してるんだから素晴らしい。配役の勝利

 

伊藤裕一さん。裏方の照明音響担当の鳥場明さん。冒頭から舞台右手上の小窓みたいなセットにいた。ずっと上半身しか見えてなくて、おまけにマスクもしていたから、顔も全身も声もよく分からないまま。そんな鳥場さんが舞台に降臨したかと思えば、スタイルは良すぎだし動きキレキレだし!後半、鳥場さん無双すぎでは?ここまで変幻自在に演技できるのに何でこの劇団の中で裏方??元天才子役で台本を全て覚えていて全登場人物のセリフが言えるなんて、本当に何で裏方???金髪ロングのカツラを被ってクリスティーヌ(謎のオリジナル役)として踊り出した瞬間からもう死ぬほど笑った。

 

梶原善さん。劇団のへっぽこ役者、出水護さん。劇中劇では豪徳寺家の執事、金田一。梶原さんみたいな方が素人役者を演じるっていうのがまず面白い。冒頭の卵焼き拾い食いのくだりから爆笑した。出水さんが数分間一人で笑い続けるシーンがあるけれど、数分も続くとこっち側も飽きそうなものなのに、笑い方がどんどん変わっていって退屈しなかった。舞台を観てると出水さんのへっぽこ具合が愛おしくなる。

 

味方良介さん。劇団の役者、ピュアなお馬鹿の大宮貫二さん。劇中劇ではお金持ちの豪徳寺役。杏里さんってブスじゃないですか~と言って笑うシーンがあるんですけど、それが心底無邪気。無神経と紙一重なのに、無邪気が勝ってるという良い匙加減。怒った杏里さんに掴みかかられるときも、え!?何で!?って純粋に驚いてそうで、ほんとの馬鹿な子だ~~とニヤニヤしてしまった。大宮さんの笑い声は、ゲラゲラ、っていう表現がすごく合ってる。無邪気に楽しそうに笑う。壁にかかっている肖像画を目にした時点で、こういう笑いが来るだろうなと大体の方が予想できたと思うんですよ。その通りに肖像画が落ちて休憩中の味方さんの顔が登場したとき、予想通りなんだけど、味方さんの表情が面白くて面白くて。

 

4/21はアフタートークあり。山崎樹範さん・味方良介さん・梶原善さんのお三人!進行は伊藤裕一さん。足が長い!舞台での演技はアドリブじゃなく稽古で試したことをしているだけ、といった感じのことを梶原さんがおっしゃってた。冒頭から笑いを巻き起こした「卵焼き」も最初の台本には大して書かれていなかったとか。稽古で驚くほど笑いの質が上がってるのでは?最高です。

山崎さんがおっしゃっていた、奇妙奇怪な動きをする芥山みたいな役を書く座長の舞台なんだからもっと皆自由にやってくれていいんですよ、っていう言葉には納得しかない。たしかに。サイコパス芥山にはお腹が痛くなるぐらい笑いました。そうだよな、あの芥山を生み出した脚本家なんだよ、座長は。

 

1弾『九条丸家の殺人事件』を観れてないのが本当に口惜しい……。中身がない、ってアフタートークで山崎さんもおっしゃってたんですけど、中身がなくてひたすら笑える舞台ってすごくすごく貴重では?押しつけがましい笑いもなく、頭を空っぽにした状態でただ楽しむことが許されてる舞台。中身がないドタバタコメディだけどそのために張り巡らされた仕掛けと伏線が贅沢!舞台セットは一体どうなってるんだろ。15分ぐらの舞台裏案内ツアーがある回もあったそうなので羨ましい。第3弾、第4弾と、年一回に必ず公演してくれる長期シリーズになってくれると嬉しいな。次は、座長の栗須さんと杏里さんの結婚式でどうでしょう。結婚式余興として劇団の皆が何かお芝居をする、といった感じで。