僕は君が

ときめきの用例採集

『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』

ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-、通称、生執事?を観てきた。1/5ソワレ公演のネタバレあり感想。去年ロミジュリにハマっていた身としては、赤坂ACTシアター×古川雄大さんという組み合わせに惹かれて軽率にチケットを獲ってみた。

劇場は赤坂ACTシアター。珍しくひとりじゃなく友人と観劇。髑髏城のために入会したTBSチケットでゲット。ATMのようなあのスペースに入ってチケット引き換え。S席の範囲幅広いね……!2Fのこの座席でS席!?と当日はものすごく驚いた。去年ロミジュリのために通っていたときはずっと1F席だったので初の2F席。意外と傾斜があって、崖かよと思うほどの座席だったシアターオーブ3F席を思い出した。

前提として、原作もこれまでの生執事も未見。原作を読んだことないのかと友人に驚かれたけれど、1~2巻はぼんやり読んだことがあるような。ぼっちゃんの召使いはみんなドジッ子だった記憶。それ以外は「あくまで執事ですから」と「DEATH★」ぐらいしか知らない。だから今回の豪華客船編の知識は一切なし。アニメもほんのすこーしだけかじっていた程度なので、開演前にパンフレットの相関図をチェックして多少情報を仕入れて臨んだ。原作がある舞台で、原作の内容をほぼ把握せずに観たのはこれが初めてかも?だからあらゆることで新鮮に驚いた。まさかゾンビが大暴れするパニックムービーの様相を呈するなんて!黒執事にゾンビが出てくるとは……と一瞬呆気に取られたけど、同じく英国女王の犬の『ヘルシング』でもゾンビ(的なもの)は登場していたから、時代は違えどイギリスじゃよくあることだと妙に納得した。ゾンビいいよゾンビ。

19世紀の英国。セバスチャン・ミカエリスは、名門貴族ファントムハイヴ家に仕える万能の執事。
しかし、その正体は、13歳の当主シエル・ファントムハイヴと契約した“悪魔”だった。
女王の密命を受け暗躍する“悪の貴族”シエルと共に、裏社会の事件を闇で片付けている。
契約が完了する最期の日まで――。

ある日、「死者蘇生」の噂を耳にしたシエルとセバスチャンは、その真相を探るうちに「医学による人類の完全救済」を掲げる秘密結社・暁(アウローラ)学会の存在にたどり着く。
二人は調査のため、暁(アウローラ)学会の集会が開かれるという豪華客船『カンパニア号』に乗り込むが…。
華やかなはずの処女航海に隠された真実が、いま解き明かされる。

 

ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-


まず、アンサンブルがすごい。これまでの舞台ではあまり注目したことがなかったけれど、生執事のアンサンブルの方々はもうべらぼうにレベル高し。動けるし歌えるし、生執事の世界観にふさわしすぎて夢見心地だった。実力派揃いとはこのことか。
衣装。お金かかっている感がひしひしと……!時々、あまりにも衣装が薄っぺらいのでは???と心配になっちゃう舞台もあるけれど、さすがは生執事、衣装がどれもこれも麗しい。資金が潤沢にある舞台という印象。という身も蓋もない感想。
舞台美術、演出。セットが回る回る~~~。そういうアナログさを駆使した舞台転換もある一方で映像の使い方がスマート。氷山にぶつかるとか海の底に沈むとか、映像の使いどころが分かりやすい。豪華客船沈没ってことで傾いていく船体をどう表現するのかなと思ったら、人が舞台を瞬く間に横切っていくというね!たしかに傾いてる!むやみやたらと映像を使った舞台があまり得意じゃないので、今回の生執事のアナログとデジタルのバランスはすごく好みだった。リジーが思いの丈を打ち明ける一幕見せ場での影絵演出はキュートすぎるし、セバスチャンとシエルの出逢いについて回想に入るときの映写機のような演出もオシャレ。パンフレットを観たところ、あの回想はシネマティックレコードというネーミングまであるの?オシャレ~~~。原作でそういう名前なのかな。比較的長めの回想だったけれど、二人の出逢い~シエルへの爵位の返還シーンは生執事ではお約束?

舞台全体の感想。正直、第一幕中盤まではあまりぴんと来なくて淡々と観ていた。パンフレットの相関図で登場人物は大体把握していたし、まさに二次元といったキャラクターや振る舞いが多いので笑いどころも分かりやすかったんだけど、序盤ではあまり好みのナンバーがなかったからかも。ミュージカルは序盤に一気に心を掴んでくれるナンバーがあると没入感が桁違いになる。観劇後の今では、カンパーニアカンパーニア♪のあの抑揚も好きになってきた。その後、赤い幕が1Fセンターブロックを駆け抜けるあの演出にぞくっとしてからは徐々に入り込めた。あの演出最高。あれに関しては2Fから見下ろせてよかったかも。それ以降のナンバーでは惹かれたものもあって、特にセバスチャンとリジー。リジー可愛いよリジー。セバスチャンのナンバーは音程がチャレンジングすぎて、ハイトーンで喉を痛めないか少々心配。「やり直し」のパート、セバスチャンがハイトーンなのに、ぼっちゃんが比較的低音だったのが無性に好き。
ストーリーはキャラクター紹介パートを織り交ぜつつ、怪しい秘密結社に侵入したかと思えばゾンビ襲来のパニックムービーへ。そうして、リジー無双。これまでエリザベスが積み重ねてきた我慢や苦労をろくに知らないくせに、リジー無双で泣いた。頑張る女の子は尊い。可愛い女の子が好きな男の子のために健気に頑張ってるのを見るだけで涙腺が緩む。女の子に関して涙腺が弱すぎる。それぞれの思惑が入り乱れる第二幕は、どう収拾つくのかなーとかなりワクワクした。三つ巴展開面白い。死神側が勝つのもあり得るのかと途中思った。これまでの葬儀屋をほぼ知らないので(ぼっちゃんとは今までそれなりに仲良しだったのか?)、まあ明らかに怪しかったもんな……と黒幕にすんなり納得しつつ、最後の小舟のところまで楽しめた。

f:id:se__shi_ki:20180117193921j:image

キャスト別感想。
古川雄大さん。セバスチャン・ミカエリス。燕尾服の着こなしがスマートすぎる~~~!何だあのプロポーション!恐ろしいほどにお顔が小さい!まさに二次元の具現化。古川さんはロミオで見てからずーっと、ビクスドールのイメージ。フェニックスのポーズでさえかっこよく見えるって何事。シエルの父と勘違いされたときやエリザベスとの仲をからかうときのコミカルな慇懃無礼演技と、回想シーン当初の悪魔丸出しの演技の落差に引き込まれた。回想シーン好き。シエルと出逢ってから執事として成長を遂げるまでの、立ち居振る舞いや内面の少しずつの変化が演じきられている。シエルと初めて出逢ったときのセバスチャンの声のざらつきが凄まじい!鳥肌立った!これまで観てきた執事・セバスチャンとは丸っきり違う生き物だった。刺々しいというよりもざらざらしている。「クソガキ」と吐き捨てる言い方も癖になる。悪夢にうなされたシエルとのやり取りが単純に微笑ましいものじゃなく、馴れ合わない二人の雰囲気が色濃く出ていて、そういえば黒執事ってこういう感じだったなぁと思い出した。古川さんへの信頼なのだろうけど、セバスチャンのナンバーはどれもこれも難しそうで生執事のレベルの高さに恐れ戦いた。

内川蓮生さん。シエル・ファントムハイヴ。ぼっちゃん可愛いよぼっちゃん!2F席だから余計に小柄に見える内川ぼっちゃんの姿に、本当に少年なんだなーと当たり前なことをしみじみと。基本的に気高いが故に、エリザベスにたじたじのときの年相応さがたまらない……!エリザベスとの絡みがただただ尊すぎて、よし原作買おうと心に決めた。身長差も微笑ましい。パンフレットのトークで触れられていた、ぼっちゃんと岡崎さんの稽古中エピソード可愛すぎる。恥じらいながらもフェニックスポーズをビシッと決めるのがさすがぼっちゃん。爵位返還のときのおめかしっぷりが最高。ぼっちゃんの衣装はどれもこれもエレガント。

原卓也さん。グレル・サトクリフ。最も二次元っぽいキャラクターだと感じたグレル。いやぁ、植原グレルすごい!原作はあまり知らないし、アニメもかじった程度なのに、これはグレルだわ……と衝撃を受けた。あのハイテンションっぷりで「DEATH★」と言われたときには無意識にニヤニヤしてしまったし、植原グレルはどの一瞬を切り取ってもグレルとして存在していた。ふとしたときのポージングでさえグレルで、唇を尖らせてるの可愛すぎか。こりゃすごい!と感動して、幕間で真っ先に植原卓也さんについてググった。生執事ではずっとグレル役をされているみたいで、本当にグレルは生きいきしていた。

味方良介さん。ロナルド・ノックス。『熱海殺人事件』『リメンバー・ミー』以来の味方さん。『MOJO』のチケットが獲れなくて、それからしばらく観れていなかった。相変わらず声が聞き取りやすい。グレルと同様に、ロナルドも二次元らしい特徴的な語尾かつチャラついたキャラクター。グレルとのタイタニックには爆笑した。マジ勘弁なんスけどーーなど「~~んスけど」とチャラく言うことが多くて、セリフがもはやリズミカル。警部たちとのやり取り、多少アドリブ入ってるのかな?コミカルなパート担当のキャラクターなのかと思ったらセバスチャンに結構ガンガン立ち向かっていくし、デスサイズの形も予想外すぎる。デスサイズ構えて飛び込んでくるあのシーン、爽快!パンフレットの座談会で語られていた、ぼっちゃんとのおにぎり交換エピソード微笑ましい~~~。

岡崎百々子さん。エリザベス・ミッドフォード。さくら学院の生徒さんだそうで。リジーがとにもかくにも可愛すぎて、やっぱり女の子がいる舞台はいいなぁと何度思ったことか。シエルにじゃれているときの砂糖菓子のようなふんわりした雰囲気から、シエルを守らなくてはと決意した瞬間の凛々しい表情への移り変わりにドキリとした。ギャップに病みつき。リジーのソロナンバーがものすごく好きで、二刀流もかっこいい~~~!


1/5ソワレ公演カーテンコールでは、ドルイット子爵役の佐々木喜英さんが100公演目とのことでコメントあり。100公演とはすごい!ドルイット子爵のナンバーで観客が自然発生的に拍手し始めるのが楽しかった。愛されてるドルイット子爵。最後にキャストからコメントを求めるカーテンコールが久々すぎて(新感線や歌舞伎にはない)、あ~~~こういうの楽しいな~~~と心底実感した。カンパニーの雰囲気も窺えるから、こういうカーテンコール大好き。ロミジュリでもあったから2.5舞台に限った話じゃないだろうけど、よく観に行く新感線などにはないんだよなー。

チケットが獲れそうなら2/12大千秋楽LVも観に行く予定。それまでに原作を読みたい。カンパーニアカンパーニア~~~♪

odaibako.net

2018年期待の舞台

2017年の総括もしないまま、あっという間に2018年。あけましておめでとうございまする。2017年11後半~12月はまさに師走だった。舞台・イベントがある日以外はほぼほぼ深夜帰宅が続いていて、タクチケは神……ああ可愛い女の子に癒やされたい……の二つのうわ言ばかり漏れてた。女の子に貢ぎたいという謎の課金欲に支配されたあまり、百合ゲーでもしようかと思い立ったけれど、目当てのゲームがiphoneじゃまだ配信されてなかった。泣ける。つらい。ガチャがあるソシャゲらしいソシャゲを一切プレイせずにここまで来たけど、そろそろFGOでも始めるべきかもしれない。明らかに可愛い女子が揃ってるよねFGO。今はポケ森でせっせとどうぶつたちのパシリをしてるだなも。帰宅が遅くて自宅が荒れ果てていってるのに、どこぞのキャンプ場を張り切って整備してるという矛盾。

この時期によく見かけるランキング。順位付け、という行為が小さな頃からあまり得意ではなくて。小学生の頃によく渡されたプロフィール帳(世代によってはこれ通じないのかな)の設問には大体、好きなものランキングがあって毎回困っていた。好きなものの中で順位をつけるというのが私の中ではひどく難しい。だからなのか、ほかの人のランキングを眺めるのは楽しい。年末年始、2017年のマンガや小説、映画のランキング記事を読み漁っていた。その影響で今は『お嬢さん』がものすごく観たい。
ブログ開設前に観た舞台の感想もそのうち載せたいけれど(ロミジュリとかロミジュリとか)、2018年楽しみにしてる舞台予定についてまずは書いてみる。自分のための覚え書き。劇団(またはユニット)で挙げるなら、劇団☆新感線、梅棒、柿喰う客、シベリア少女鉄道、空想組曲あたりは観に行きたい所存。


2018/1
『モブサイコ』
先日原作は最終回を迎えた『モブサイコ』がとうとう舞台化。アニメ二期はまだか。馬場良馬さんの霊幻新隆ビジュアルが最高すぎたので軽率にチケットを獲った。気だるげな表情も神がかっている。うさんくささ丸出しの師匠ビジュアルには期待しかない。この記事を上げる頃にはもう観に行ってるはず観た。現在進行形でチケットを買い足してる。舞台化第二弾を目指してお金を積んでる。舞台の決め手になった馬場良馬さんの霊幻新隆ビジュアルはこちら。

柿喰う客『俺を縛れ!』
柿喰う客新作。前半日程は上演後に愉快なイベントがあるらしいので、前半のチケットをすでに入手。柿喰う客HPには次回公演のストーリーが載っていないので詳細はさっぱり分からぬ。このフライヤーの破壊力たるや。

 

2018/2

『密やかな結晶』
石原さとみ嬢を見たいという完全なるミーハー心でチケットゲット済み。生で見られるならそりゃ見たい。ドラマ『アンナチュラル』もあるのに大忙しだなぁ。小川洋子作品=静謐、という等式が自分の中では成り立つほどのイメージなのでどう舞台化されるのか興味津々。

おおきく振りかぶって
一時期アフタヌーン本誌を追いかけてたほどに原作が好き。花井君推し。予想以上にキャストが多いのでどうストーリーをまとめるのか気になる。すでにチケットを持っているけれど、公式twitter情報でどうやらダンスがあるらしい……?と知ってから若干怖い。オープニングパレードのダンスのことかな、きっとそうだ、そうであってくれ。劇中曲にBase Ball Bear「ドラマチック」を用意してるというだけで、分かってる感が強いので、もちろん期待はしている。

ポーの一族
チケット勝ち取ったぞーーー!!!歌舞伎沼のおばさまから譲ってもらえただけとも言う。ひっさびさの宝塚。前に観たのはベルばらだったかな。『ポーの一族』はビジュアルだけでも期待値が上がっていく。『トーマの心臓』も宝塚で上演してもらいたい、いつか。

kageki.hankyu.co.jp

熱海殺人事件 CROSS OVER 45』
去年3月に観て心臓を思い切り掴まれた『熱海殺人事件』。味方さんのあの台詞回しに衝撃を受けたのがまだ記憶に新しい。今回も主演・味方さんということで、これは是が非でも行きたい。しかも今回はゆりあちゃんが水野さん役だなんて。元AKBグループヲタとしてはそちらも嬉しい。紀伊國屋ホールのあの独特な椅子にまた座るぞ。

 

2018/3
梅棒『Shuttered Guy』
梅棒新作!東京でプレビュー公演をした後、4月には凱旋公演!梅棒がどんどん広い劇場に羽ばたいていく!梅棒なら確実に満足できると信じているので複数枚チケット購入予定。

umebou.daa.jp

劇団☆新感線『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極』
一年以上に渡るお祭り騒ぎもとうとう大詰め!織田信長に愛された雑賀衆のスナイパー・極楽太夫を天海さんが演じるなんて何それ何それ。「これまでの『髑髏城の七人』の中で最も“織田信長”像が引き立つ物語が描かれます」と公式サイトには記載されているし、一体どんなストーリーになるんだ。修羅天魔、極髑髏、どちら呼びになるか分からないけれど、とりあえずチケットはすでに2枚ゲット。もう今から極髑髏チームがvs嵐に登場する日が楽しみ!

 

2018/4
『1789‐バスティーユの恋人たち‐』
初演の評判がよさそうだったので、せっかくの再演ってことで観に行ってみたい。革命のストーリーに恋愛要素がどれだけ絡むかが気になる。「バスティーユの恋人たち」と銘打たれるぐらいだからほぼラブストーリーなのかな。初演の詳細な感想などは見ていないから、このまま知識なしで観に行く予定。デスミュの小池さんは最高にかっこよかったし、レディベスの加藤さんも憂いを帯びた表情が麗しかったので、どのキャストを観に行くか悩む。

 

2018/5
『シラノ・ド・ベルジュラック』
ブラック・ジャック』でシラノ絡みのエピソードを読んで以来ずっとシラノが好き。原作を読んだのは『ブラック・ジャック』でハマってから。舞台で観たいとずっと思っていたので嬉しい!んん?ロクサーヌの年齢……???と一抹の不安はあるものの楽しみ。しかも、クリスチャン役が大野拓朗さん!

www.tohostage.com 

 

2018/6
モーツァルト!』
中川晃教さんの『モーツァルト!』CDを聴きながら通学していたこともあるぐらいにナンバーが好き。中川晃教さんの舞台の記憶がもはやおぼろげで、圧倒的にすごかったことだけ覚えているというレベルなので、山崎育三郎さんと古川雄大さんのモーツァルト楽しみ!しかもコンスタンツェ役が平野綾さん、生田絵梨花さん、木下晴香さんって、どのキャストの組み合わせで観に行こう!?ああ、しあわせな悩み。

 

2018/7

 

2018/8
新作歌舞伎『NARUTO
ワンピース歌舞伎で圧倒されたのでNARUTOへの期待値もどうしても上がる。ただ、スーパー歌舞伎と今のところ銘打たれてないので、どういうものになるのかさらに予想できない。下忍編をするにしてもどの辺りをメインストーリーに据えるのかな。サクラちゃんがしゃーんなろー!と言うのか気になる。

www.kabuki-bito.jp

 

2018/9
マイ・フェア・レディ
ビジュアルに平伏すしかない。イライザ役の二人とも美しすぎでは???twitterでこのビジュアルを目にした瞬間、チケットを獲ろうと決めた。『ピグマリオン』の結末の方がしっくり来るので、私は『マイ・フェア・レディ』をラブストーリーとはあまり思っていないけれど、きっとロマンティックに改変されてるだろうし、普通にときめけるかもなーと期待。

ジャージー・ボーイズ
各演劇賞を総なめにしていた『ジャージー・ボーイズ』再演。評判が高い舞台の再演って、自分の好みかどうかは置いておいても、ある程度面白さが保証されているはずなので観に行きたくなる。

www.tohostage.com

 

2018/10
マリー・アントワネット
フランス革命ものだし、ソニンさんや古川雄大さんがキャスティングされてるし、観てみようかな。フェルセン役が古川さんだなんて、衣装がばっちり似合うだろう未来が約束されている。

www.tohostage.com

 

2018/11

 

2018/12
『スリル・ミー』
来たーーー!ついに来たーーー!!!2018年で最も期待してるかもしれない舞台!待望の『スリル・ミー』!!!ここまで熱く盛り上がっておいてアレですがまだ観たことがない。噂だけ聞いていて、再演はまだか……まだなのか……と呻いていた作品。いつの日か再演を観るためだけに、この数年間ネタバレ感想を見ないように生きてきた。成河さん×福士誠治さん、松下洸平さん×柿澤勇人さんどちらも楽しみすぎる。シアターウエストでキャパ大丈夫!?何枚もチケット獲りたいんだけど不安!

hpot.jp

発表が早めなのが東宝ホリプロだからとはいえ、あまりにも東宝系とホリプロに偏り気味で笑ってしまった今年期待の舞台。修羅天魔が終わったら新感線もしばらくお休みしそうだし(ただの予想)、気になっている俳優さんの過去作でも追いかけようかな。この時期にすでに発表されている舞台の方が少ないだろうし、またステージナタリーやtwitterでチェックしてみよう~。

 

odaibako.net

 

劇団☆新感線『髑髏城の七人 season月 下弦の月』(12/20)

劇団☆新感線『髑髏城の七人 season月 下弦の月』の12/20ソワレ公演の感想。ネタバレだらけなのでご注意を。去年の観劇の記録を新年早々しれっと書いてく。これまで書いてきた月髑髏関連の記事はこちら。

seshiki.hatenablog.com

seshiki.hatenablog.com

先日観てきた上弦・下弦髑髏それぞれの感想はこちら。一度目のときの感想の方が基本的に暑苦しくアレコレ語っている。

seshiki.hatenablog.com 

seshiki.hatenablog.com

seshiki.hatenablog.com

二度目の下弦髑髏。これで、上弦・下弦それぞれ二回ずつ観たことになる。
鳥風月ドクロ(花はLVでしか観ていない)のためにステージアラウンド東京には何度か行っているけれど、今回は初めてのセンターのセンター。ド真ん前。至近距離でキャスト陣を拝める!霧雨が感じられる!ただ、それ以外にはあまりメリットはなかったかなぁ。もちろん、臨場感アゲアゲのこのメリットは素晴らしいんだけど、360度回転という構造上、回る度に端っこが見えづらくなのは最前でも結局同じというか。7~13列目のセンター辺りがほどよくキャストとの距離感も近く感じられるし、俯瞰して見るにはちょうどいいのかもしれない。まるで13,000円賭けたガチャのようなステージアラウンド東京座席!前方の方の頭で舞台が見えないという悲劇を他の新劇場で今後生み出さないためにも、観客視点での座席設計などをもう少し考慮してもらえると嬉しいな。座席列のスペースも狭すぎて、センター付近の座席の人が自席に向かう場合、道中の席の人(特に男性)が立ち上がらなきゃいけないケースもよく見るから……。ああ、何度訪れても新鮮な気持ちで悪い点を書き連ねてしまうステージアラウンド東京……。修羅天魔千秋楽までに、これぞ!という席を13,000円賭けたガチャで引き当てられるのか、私は。
今回は21:52頃に終了。21:56発のゆりかもめに乗れた自分を褒めたい。

f:id:se__shi_ki:20180110212135j:image
キャスト別感想。
宮野真守さん。捨之介。宮野捨之介はやっぱり声が最高。声の演技が加わることで捨之介の全てに説得力マシマシ。特に弱っているときの呻き声や咳き込み具合は本当に凄まじくて、普段声のみで勝負している方は恐ろしいほどに違うな……と平伏すしかない。おまけに、キメるべきところはバッチリキメるので魅せられる~~~!見得を切るシーンやカーテンコールでの全てが絵になる!カーテンコールでの、こちらを焦らすほどの「ため」がめっちゃくちゃ捨之介っぽい。それから去っていくときの、振り返らずに掌だけひらひらさせるのも罪深い……。粋すぎるでしょ、宮野捨之介……!ああ、せっかくだから女の子と絡んでほしかった。
上弦・下弦でかなり違うと感じたのは、捨之介の狸穴への態度。無界の里で狸穴と初遭遇したときの福士捨之介はあれ?と怪訝そうな態度だったのに比べて、宮野捨之介はマジかよ!と言わんばかりの嫌悪感寄りの態度。うげぇ、って表情の宮野捨之介は圧が強い。「敵意」という視点で見るなら、天魔王に対してより狸穴、つまりは徳川家康への方が強く向けられている気がした。そんな宮野捨之介だけど、「捨之介」として狸穴に挨拶した以降は比較的朗らかに話している印象だったから、昔の縁を捨てたつもりにはなっているのかもしれない。初遭遇時は咄嗟の反応だからこそ取り繕えなかったのか。
天魔王に対しては、殿を喪って自由を得たのに何故それが分からないんだと本気で理解に苦しんでいそう。月髑髏の捨之介が一番執着(未練・後悔)を抱いている相手は天魔王説を提唱したい~~~。何と言っても、天魔王が落ちた直後の困憊っぷりには息を呑む。あの瞬間から一気に捨之介の闇が濃くなり、死が密接になる。ここで初めて本気で、浮世の義理も昔の縁も捨てたい、捨ててしまいたいと捨之介は思ったのかも。月髑髏の捨之介って何もかもを捨てたつもりになっているだけで、結局は捨ててない。徳川の兵を止める役目を自ら買って出る自暴自棄な感じ、これまでのドクロにはなかったものだ。今までの捨之介が無意識での自己犠牲精神(自分の命に重きを置いていない)で行動していたとするなら、月髑髏終盤の捨之介はむしろ自分の命を積極的に捨てに行こうとしている。これぞ捨て鉢。こうした態度を観ていて痛感するのは、捨之介は心の底から天魔王を止められる、説得できると信じ込んでいたんだろうということ。そう信じるに足るだけの絆を、かつての人の男との間に築けていると感じていたのか。えええええ。絶望的なまでの一方通行な気がするのは私だけでしょうか……。豊臣秀吉に降れって説いた挙句、刀も振り下ろさない捨之介は、天魔王と根本的に相容れないんだろうなぁ。捨之介の優しさ(甘さ)が最終的には天魔王にとどめを刺すという月髑髏の構成、最高に最高に好き。


鈴木拡樹さん。天魔王。鈴木天魔王がよすぎて初っ端から泣いてしまった。「六欲天をご存知か」の言い方がたまらなく好きだと思っていたのもつかの間、天魔の鎧に縋りつく天魔王を見ているうちに涙がこぼれてきた。こんなの初めて。膝から順に上へ上へ縋りついていくあの仕草がまるで寄る辺のない子どもみたいで、殿だけを求めているのが痛いほど伝わってくる。すぐに底知れない恐ろしさを湛えた冷酷な表情になったけれど、この鎧を得てから捨之介たちと再会するまでの天魔王の八年間に思いを馳せてしまう……。ドクロ冒頭で涙するなんて初めてすぎて、自分でも少々焦った。天魔王の八年間に今まで思いを巡らせたことなんてなかったからびっくり。人の男が天魔王になる瞬間のこの安土城シーンは月髑髏で初めて取り入れられたものだけど、いや~~~やっぱりいいな~~~。
早乙女天魔王を観た後だと、鈴木天魔王はマントや扇子をそこまで多用しない。早乙女天魔王がマントさばきや扇子で自らを大きく見せようとしているとするなら、鈴木天魔王は表情や視線でそういった表現をしている印象。上弦・下弦では髑髏党たちの天魔王への態度も違っていて、早乙女天魔王相手にはなでなでやハグをするけれど、鈴木天魔王にはほぼほぼ誰も触れない。生駒が「いかがされました?」と問い掛けるときにも、天魔王へ手を伸ばすけど身体には触れていない。それは最期まで一貫していて、喉に自ら刀を突き刺して天魔王ににじり寄って伸ばした生駒の手は、決して天魔王を捕らえない。手が届く前に生駒は果てるし、天魔王も歩み寄りはしない。鈴木天魔王が生駒に触れるのって、蘭兵衛に斬りかかる際の社交ダンスめいた殺陣と、事切れた生駒の身体を支えるときぐらい?完全な駒扱いなのかと思えば、生駒が亡くなってからの声に哀切っぽい響きもあるし、天魔王と生駒の関係は考えれば考えるほど楽しい。沼。
撃たれた蘭兵衛の左腕を咄嗟に支えた天魔王が「蘭丸、貴様!」と呼びかけたときのあの表情。蘭兵衛を駒だと言いながらも、その蘭兵衛に庇われた瞬間、明らかに感情が乱れる。捨之介の天魔王への執着(未練?後悔?)が一方通行すぎると上で捨之介感想で書いたけれど、天魔王と蘭兵衛の方がまだ互いに理解できる部分がありそうで、この二人と捨之介との断絶たるや。溝深すぎ。鈴木さんがパンフレットで語っていたように、あの戦国の世を背景として考えれば、天魔王や蘭兵衛の思想もたしかにある程度の納得はできる。

 

廣瀬智紀さん。無界屋蘭兵衛。罪深い……罪深すぎる廣瀬蘭兵衛……。銀髪で唇から血を流しながらの闇堕ちというスペックてんこ盛りの蘭兵衛に何を期待するかは人それぞれだけど、私は!太夫との!絡みが!とにかく!好き!なんだ!こうやって熱く主張したくなるヲタクの性。その点において、廣瀬蘭兵衛は本当に最高。極楽太夫との絡みでは、蘭兵衛お前!どういうつもりで!とひたすらに悶えた。お前!お前!(語彙力)あれ?太夫の背中に手を添えてる?と思ったらまさかの、ごくごく自然に抱き寄せるというね!!蘭兵衛お前!どういうつもりで!(二回目)下弦の蘭兵衛と極楽太夫、ものすごくキュンキュンして心臓が苦しい……。距離感近いんだよ~~~。カーテンコールでのもはやお約束と化しているエスコートも可愛すぎる。あれ、廣瀬さんアイディアなのかな。だとしたら、もう崇めるしかない。ありがとうございます!
初めて観たときの感想で、「あやつらがいたからここまで生きてこれた」じゃなく「あやつらがいたから生きてきた(生きていた?)」というセリフが重い、重いよ……と書いたけれど、今回注意して聞いてきたところ、やっぱり「あやつらがいたから生きてきた」っぽい。ああ、重い……。風髑髏の向井蘭兵衛がすでに壊れたものを騙し騙し無理に使っているようで切なかったのに比べて、廣瀬蘭兵衛は周りも本人でさえも気づかないまま壊れて空っぽになっていってた感じ。極楽太夫たちから注がれた愛情で満たされているように見えて、廣瀬蘭兵衛という入れ物にはどうしようもなく穴が開いていて愛情は溜められないというか。風髑髏といえば「ここで誰が救われた?」という蘭兵衛のセリフが深すぎる傷跡。月髑髏でも蘭兵衛が言ったらどうしようと戦々恐々だったぐらいに、このセリフは辛い、辛すぎる。
一幕の廣瀬蘭兵衛は優男の雰囲気で極楽太夫をはじめ無界の里メンバーとも親しげにしているからこそ、二幕では「外道」が分かりやすい。月髑髏、特に下弦髑髏がすごく分かりやすいというのも関係しているかも。下弦では極楽太夫が蘭兵衛の手に触れつつ、「あの人の言っていることは道理だよ」と捨之介の言葉について蘭兵衛に説くシーンまである。それに頷いたはずの蘭兵衛がそれでもやっぱり髑髏城に向かい、殿を忘れられず天魔王側に寝返ってしまう。そうして、最後に「所詮、外道だ」と太夫に言うというこの展開。太夫が「道理」と認めた捨之介の指し示した道から外れて自ら外道に堕ちた蘭兵衛。この辺りが、極楽太夫のセリフが加わったことでさらに明確に示されている。鳥髑髏の頃に小説『髑髏城の七人』を読んでから、無界の里襲撃時のゲスすぎるセリフ(女を斬っていたら勃った的な)を言ってくれる蘭兵衛をひたすら求めているのだけど、廣瀬蘭兵衛が口にしたら一幕との落差が半端なくて病み付きになりそう。

 

木村了さん。兵庫。アニキ感のある兵庫。下弦髑髏の兵庫は勇気100%で固定?私が観た回がたまたま勇気100%続きなだけか。定番のくんろネタは「ズラ……ズラ……ズートピアにズライブ(ドライブ)しようぜ、太夫!」だった。くんろネタはやっぱり難しいから、月髑髏ではずらネタに移行したのかな。この後、宮野捨之介が「ズートピアはどう拾えば……」と真顔でツッコミを入れていて笑った。やっぱりこうしてツッコミできる人がいるといいな。私はどちらかと言うと、アニキ分でありつつも荒武者隊たちに面倒を見られている兵庫が好きなので、上弦の須賀兵庫が愛おしくなる。ただ、観れば観るほど木村兵庫のアニキっぷりがかっこいいんだ本当に。下弦では正直、極楽太夫との年齢差をさほど感じさせない。多少大人っぽい兵庫だからかも。だからこそ霧丸にまで可愛い嫉妬をしてみせる木村兵庫が最後の最後でキュートの極みすぎる。

 

松岡広大さん。霧丸。一回目より周囲への敵意が強まったような印象。ますますアクションのキレがよくなっていた。上弦髑髏は主人公・捨之介を核として因業因縁が絡み合っていて、下弦髑髏は主人公・霧丸、エース・捨之介というイメージを今のところ持っている。それぐらい松岡霧丸には、未来に突き進む主人公らしさがある!初めは復讐に囚われていた少年が様々な人と出逢って考えを変えていき、恩人のために命を賭けて未来に足を踏み出すなんて少年マンガすぎる。下弦の捨之介と霧丸の距離感がこれまた可愛い。同じ轍を踏ませないように兄貴ぶっていたはずの捨之介が終盤、霧丸に守られる立場になる。天魔王を止められなかった結果一気に弱り始めた捨之介の身体を支えるところからはもう、霧丸の方が兄貴のよう。捕らえられてしゃがみ込んだままの捨之介に笑いかけた後で、「金五百枚!」と高らかに言ってのける霧丸可愛い~~~。あの笑顔に擬音つけるなら「にかっ」だ。「にかっ」が似合う松岡霧丸好き。あとやっぱり、霧丸から太夫への「太夫、色々ありがとう」の一言が最高。上弦ではない「色々」の一言にたまらなくなる。

 

羽野晶紀さん。極楽太夫。今日も今日とてアイドルみがすごいぞ、この極楽太夫。荒武者隊とのくだりで「二階席も応援してくださーい」やら「今日給料日でしょ」やら、あの若い可愛い声で言っていて本当に釣りが上手そうな太夫。本物のアイドルだったらファンサヤバそう。投げキッス乱れ撃ちさせそうな極楽太夫。日の本一と称えられて、無邪気にピースサインしてみせるの可愛すぎかな???いい男をお友達にお持ちで、と言って蘭兵衛に全身ピタッとくっつくのもキュートすぎる。いん平が来たときの太夫と蘭兵衛のやり取り、もはやただのイチャイチャ!距離感近いな!?嬉しい!!!(混乱)下弦髑髏は蘭兵衛と極楽太夫の一幕でのやり取りが本当に尊いから拝むしかない。ああ、蘭の花ももう渡しちゃってほしい……。


1月・2月も髑髏城登城予定があるので、関東荒野の月をまだまだ追いかけるぞー!修羅天魔ではもう捨之介も蘭兵衛も登場しないらしいから見尽くさないと!

 

odaibako.net